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【パリのデモ2019】目的は?いつまで続く?旅行はキャンセルすべき?

フランス旅行お役立ち

今週末もまたフランスでは黄色いベストの抗議運動によるデモが行われそうな様相です。

2019年、フランス・パリのデモの最新情報はこちらでまとめていますが、

もう何週間も黄色いベストをきた人たちがテレビで映し出されていて、慣れつつさえある今日この頃。このフランスのデモを行っている人たちの目的は今、何なのでしょうか?

そして特に気になる、「フランスデモはいつまで続く?観光は大丈夫?

新聞やニュースなどのフランスメディアの内容から、今のデモの目的と、もう一度フランスでデモがなぜ起きたのかを振り返り、今フランスへの旅行・観光は大丈夫か、ということについて、住人の視点からまとめてみます。

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パリのデモ2019、今の目的はなにか?

平日は平穏なシャンゼリゼ通り。

ずいぶん長引いているフランス・パリのデモ。

政府が対応策を出しても収まらない様相に、「抗議者の目的がわからない」という声がフランス国内でも挙がっています。

複数ある抗議運動の組織の主張をインターネットで調べてみると、税負担の軽減と経済の公平性のほか、ホームレス0を目指した対策、より傾斜の強い累進課税制度、さらなる最低保証賃金の値上げ(1300€)、燃料税の廃止、退職者の月年金1200ユーロの保障など・・・

かなりいろいろな目的で各団体がデモを行っていることがわかるのですが、情報をいろいろ読めば読むほど、当初のデモの目的はなんだったかわからなくなってきてしまいました。

そこで、もともとのフランス・パリのデモの理由を振り返ってみましょう。

 

パリのデモ、そもそもの原因・理由は?

そもそも燃料価格の60パーセントが燃料税だったフランスの燃料価格。

さらなる燃料税の増税に反対する人たちが、主にSNSで呼びかけられることによって全国各地で抗議運動を起こしたことがデモのきっかけでした。

今回、なぜこんなに急に燃料の税率が引き上げられたかについてはこちらの記事に以前まとめています。

また、フランスのデモが始まった当初(11月24日と12月1日)、道路封鎖をしているデモ参加者166人に、フランスの新聞「ルモンド」がアンケートをとり、デモを行う理由をリスト提示法で質問したところ、

「購買力増強」が53%、「減税」(41.6%)、「富の分配」(19.9%)、「政府と大統領への反対」(18.7%)、「全体的な不満」(14.5%)、「国家制度の改革」(10.2%)という回答(複数回答あり)。

自由回答では、購買力が下がって生活環境が悪化している、という回答が際立ち、マクロン大統領を独裁者と非難する内容もあったとのこと。

(アンケートに答えた人の平均年齢は45歳で、今回、抗議行動に初めて参加した人は47%と約半分。国民の平均年齢41.4歳より高め。

男性が54%、女性が45%。月平均の世帯所得の中央値は1700€で、これは国全体の中央値より30%低いとのことでした。)

 

減税、公平な資産という考え方は依然根強くあるようですが、先日は国際女性デーにまつわるデモも行われており、

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抗議者が政府に求めているものが当初より多様化してきているようです。

 

パリのデモ、いつまで続く?

さらに、抗議運動参加者の間では、「国民投票制度(RIC)」の導入を求める声が高まりつつあります。与党の中には、今回のような扇動的な勢力の主張が押し通されるようなことになると反対している人もいる中で、一定の条件の下で設定することに政府も前向きな姿勢を示しています。

それでも収まらない毎週末のフランスのデモ。

とりとめなく毎週続くデモにフランス人もうんざりする人が増えてきた様子です。

2月中旬、ニュースメディアBFMTVのために行われたアンケート調査によると、56%の回答者がもうデモを止めてほしいと願っていて、64%の人が当初の目的から離れ始めていると感じていると答えたとのこと。

破壊活動の被害、抗議者と警備側の衝突が大きかったこともあるでしょう。

それを裏付けるかのように、2019年3月16日のデモは、デモ主催者によれば大きな動きになると発表されていたにもかかわらず、参加者の人数が少なかったため座り込みによるパリのデモは実施されず、全国の抗議者数もデモが始まって以来最小の参加者数となりました。

はっきりいつまで続くとは誰にも断言できないとはいえ、新聞やテレビの報道を見ていても、フランスのデモがこれ以上の盛り上がりを見せることは現実的に考えられません。

 

パリのデモで旅行はキャンセルすべき?

このような状況の中で、今、この黄色いベストにまつわるデモを理由として、フランスの観光が危険と判断して中止キャンセルするのは実にもったいない!とわたしはお伝えしたいです。

なぜなら、別にわたしたち住人は普通に暮らしているし、わたしの職場は毎週末デモが行われる場所にありますが、11月当初から、平日はデモの気配は全くありません。

それでも心配な方はたくさんいらっしゃると思うので、こちらの記事では、今現在、フランスに旅行される方に注意していただきたいポイントをまとめてみました。

また警備がデモにとられているときこそ、観光者の皆さんに気をつけてほしいこともあります。

最低限のことを気をつけていただければパリの旅行は今全く問題ありません。

逆にただ報道を見ているだけでは日本人としてはわかりにくい、権力相手であろうとも、問題がある現状を変えていこうとするフランス人の強い姿勢を肌に感じていただけるかもしれません。

フランス・パリに来た皆様に、楽しい時をすごしていただけますように!

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