大学の第2外国語で根強く人気のフランス語。特に、女子学生のみなさんは結構真面目に勉強していることもあるのか、女子大生の方がひとり旅の行き先に、フランスを選ぶことって結構ありますよね。
わたしが初めてフランスに来たのも、女子大生のとき。ひとり卒業旅行でした。今でもものすごく記憶に残っています。美しい街並みのパリ、荘厳なベルサイユ、明るい南仏・・・そして、ちょっぴり怖かった思い出まで!
今日はその時の経験を踏まえながら、10年以上フランスに住んできた今ならわかる、フランスに一人旅する女子大生の注意点、服装から旅行中の出会いについて、お話したいと思います。
フランスに一人旅する女子大生が心するべき注意点は?
まず、女子大生である前に、フランスに旅行するすべての人が気をつけたいスリ。
特にひとりだと、地図に見入ったりして気を取られていることを注意し合える人もいないので、一人の場合はますますスリのターゲットになりやすいです。
わたしのときはおおっぴらに、小学生くらいの歳の子どもたちが新聞をもって駆け寄ってきました。小さい子どもたちとはいえ、やっぱり人数がいるとひとりでは怖かったです。
特に立ち止まってかばんの中身を探したり、地図を確認したりするときは要注意。
歩道の真ん中で立ち止まって地図をみている日本人観光客の方をよく見かけますが、これは360度からみんなにみられています。ただでさえ、若くてかわいらしい日本人女性への注目度はとっても高いのです。
さらに財布の出し入れは、短時間の稼業の狙いを定めるためにスリがみている可能性大。
狙われる角度を少なくするために壁側によったり、大きく迷ったときは、カフェやホテルのロビーで座って確認するなど、注意力が少なくなっても比較的安全な場所で立ち止まって作業するようにしましょう。
次に、老若男女問わず、一人旅なら絶対気をつけたいのは健康管理です。
フランスと日本では極端に温度が違う季節もあります。それに暑くなくてもフランスは空気がすごく乾燥しているので、水をよく飲む必要があります。
でも旅行中はつい少しの時間もお金も節約しようとして、カフェに寄ったり水を買ったりせずに夢中で歩き回ってしまうもの。
それに女子一人旅はおもったより緊張するんですよね。カフェはどうやって入る?習ったフランス語は通じる?そんなことを考えても、気分を共有できる人も気を紛らせてくれる人もいないので、ちょっと疲れてしまうことも。
するとスリのごとくあっという間に病魔が忍び寄り・・・せっかくの旅行が台無しに。
誰かが一緒にいれば、薬を買いに行ってもらったり、近くの店で水や食べ物を買ってくれたりするけれど、ホテルの人に英語や片言のフランス語でお願いするのは難しいし、男性の従業員が部屋に入ってくるのもちょっと怖い。
当然フランスの薬は日本の薬とはコンセプトが全く違うので、たとえ薬屋さんで薬剤師さんが勧めてくれた薬でも、安心して飲める女子大生の方は少ないのではないでしょうか。
そんな事態を避けるために、まず、小さなペットボトルの水1本は持ち歩きたいですし、自分にあった鎮痛剤や整腸剤などの薬を日本から持ってきましょう。また上着の脱ぎ着でこまめな温度調整も必要です。また予備の時間を設けるなどして、ムリのない行動スケジュールを立てれば、健康だけでなく、スリや忘れ物、事故を避けるのにも有効です。
そして、一人旅女子大生なら、だれよりも安全に気をつけたいもの。
女子大生の方の一人旅なら夜は治安を考えて歩き回らないようにするのは当然かもしれませんが、女子大生ひとりだって美味しいものは食べたいし、オペラやバレーなど、夜の観劇に行きたいもの。
そんなときは、事前にタクシー乗り場をチェックするか、日本語アプリが使えるUBERを使ってさっとホテルに戻るのも一案です。
しかし、とくに女子大生一人旅の場合、旅行中の身なりと行動には日夜を問わず特別気をつけたいもの!
それでは次にフランス一人旅女子大生の服装や出会いについての注意点を具体的にご説明しますね。
フランスに一人旅する女子の服装の注意点は?
パリの中心部の一部をのぞいて、基本的にフランス人女子はかなり地味です。
雑誌に出ているような高級なブランドの着こなしをしている人はかなり限られます。
せっかくのフランス旅行、おしゃれをするのは素敵なことですが、つばの大きな帽子をかぶったり、ドレスのようなデザインの服装をしていたりすると注目の的になりやすいです。
確かにフランスは年中紫外線が強いので、しっかりガードしたいところではありますが、日傘や真夏の手袋は現地の人は使わないので、あまりに覆い過ぎるとこれまた目を引きます。
他人の目を引くこと自体は問題ないのですが、同時にスリの目を引く可能性も増えるので、あまり奇抜な格好はおすすめできません。
雨が降っても、一日中傘を差す必要のある日はほとんどないし、朝夜が冷えることもあるので、折り畳めて軽くてしまいやすいフード付きのウィンドブレーカーは1枚持ち歩くと便利です。
そしていくら普段日本で歩きやすくても、レンガ敷きの道路では、あっという間に靴の細いヒールはやられてしまうことも覚えておきたいです。
多くのガイドブックに書いてあるように、普段はなるべく動きやすく疲れない格好にしておいて、レストランや観劇などでおしゃれをしていきたいときは、面倒でも一旦余計な荷物をホテルに置きに戻って着替える手間を惜しまないようにしましょう。
そしてフランスだけでなくヨーロッパには、日本人女性、特に若い女性への不思議な妄想があることにも要注意です。
特に日本の女子大生のみなさんは、ヨーロッパの男性にはとても優しく女性らしく映るので、大人気なのです。
夏、ヨーロッパの女性はかなり大胆な肌見せをしていますが、最近はパリの地下鉄でも痴漢行為があるとのニュースがちらほら。
被害者にならないように、セクハラをわざわざ挑発するような格好は自分からまず避けたいところです。
フランスの旅行中の出会いについての注意点は?
どんなに服装に気をつけていても、さきほどお話したとおり、日本の若い女性はヨーロッパの男性に大人気。
日本ではモテないとか、声をかけられたことがないとかいうことは全く関係ありません。
そもそも日本に比べて、知らない人が男女問わず声をかけてくることは多いし、声をかけてくる人が男性で、もしその場で自分のことを褒めちぎってきても、全く悪い人でない可能性のほうが高いのですが、
フランス人の中には、語学学校などで、日本人の学生さんに狙いをつけて声をかけて家に連れ込む人がいて、はじめは数人だったはずが、気づくと二人きりになっていたというケースもあります。
付いていってはいけないとわかっていても、あまりに自然なレディーファースト的な態度で導くフランス人男性に惹かれて、家に招かれて入ってしまう一人旅女子は少なくないようです。
そこから国際結婚に発展するカップルの誕生もあり得るのでしょうが、旅先の気分は高揚しやすい上、声をかけてくる男性が未婚でないことも!
最悪の場合は、金銭のトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性もあります。たとえば、写真撮るよ、などといってしばらく行動を一緒にした人が、実はスリだったということもしばしば。
出会ったばかりの旅の間は、心を開きすぎず、今後も仲良くしていきたい場合に限って、メールアドレスやSNSのコンタクトの交換をするようにしましょう。
まとめ
日本では成人は20歳からですが、フランスでは成人は18歳から。大学1年生の方でも、フランスでは成人として扱われるし、わきまえた行動はしていきたいところ。
でも今から思うと、学生のときに旅行者として感じたフランスの自由な雰囲気は、今生活していて感じているのとまた違って、夢のようで華やかで新鮮でまた格別なものでした!
しっかり健康管理と身の安全に気をつけて、女子大生だからこそ楽しめるフランス一人旅、ぜひ思いっきり楽しんでくださいね!
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