2019年4月からフォアグラやソシソンなど日本人にフランス土産として人気の肉加工品の持ち帰りが簡単にできなくなりました。
だけど食用の水産加工品なら今のところ規制は緩いので、お土産としてなら日本に持ち帰りができるものがほとんどです。
そこでフランスに住むわたしから、モノプリカルフールなどのフランスの普通のスーパーでも買えちゃう、フランスからのお土産におすすめの魚加工品、フランスで手に入る魚卵の種類にはどんなものがあるのか、お伝えしますね。
フランスの魚は日本に持ちこみできる!
2019年4月から、お土産であっても肉製品の日本への持ち込みが厳しくなりましたが、水産加工品のお土産は今のところそれほど厳しくありません。
キャビアだけは持ち込む量に気をつけましょうね〜
↓詳しくはこちらでまとめているので、よかったらこちらもチェックしてみてください。
そこでフランス在住のわたしがフランスから日本にお土産とすることの多い場合のおすすめの魚関連の食品をご紹介したいと思います。
空港の免税店や、ギャラリーラファイエットなどの高級グルメ食材店でも買えますが、庶民なわたしは全部普段買い物するフランスのスーパーマーケットでそろえてますよ!
まずいちばんのおすすめからお伝えしちゃいます!
フランスのお土産におすすめするスーパーで買える魚の食品
スモークサーモン
フランス語ではle saumon fumé(ソーモン・フュメ)とよばれるスモークサーモンの真空パック。
フランスではノルウェー産(Norvège)産とスコットランド(Ecosse)産のスモークサーモンが主に販売されています。
ヨーロッパではノルウェー産が最も出回っていて、スコットランド産のほかにはアイルランド産も見かけることがあるかもしれません。
わたしは産地の違いを気にして購入したことはないのですが、一般的にフランスではどのように味の違いが評価されているのかと思って、高級食材やお惣菜で有名なメゾン、Comtesse du Barryの評価をチェックしてみたところ、
- 産地にこだわる消費者もいるが、実際には品質や味の違いは産地に無関係。
- 消費者のイメージとは反対に、養殖サーモンによるスモークサーモンのほうが品質がよい。天然物の場合は肉質が硬く乾いている傾向がある。
- 養殖密度の違いや養殖方法の違いで、品質は異なる可能性はある。
スーパーで売られている、もっとも安いスモークサーモンは、賞味期限を長くするために、塩の濃度が高く、かなり塩辛いことがあります。
大きさや予算に合わせて、メーカー品を選ぶのがいいと思います。
真空パックになっていて、これまでの経験ではどのスモークサーモンも日本に持ち帰るまで油漏れしたことはありません。
ただし低温を保ったほうがいいので、できれば保冷できる袋に入れて、移動中の温度変化の少ないスーツケースの中に入れて持ち帰ったほうがいいでしょう。
魚の缶詰・瓶詰め
温度や賞味期限を気にしないで持ち帰れる缶詰は便利ですよね。
缶詰はフランス語で、le boîte de conserve(ボワット・ド・コンセルヴ), en boîte, en conserveなどというように表現されます。
魚の缶詰を探しているときは、les poissons en boîte(レ・ポワソン・アン・ボワット)といえば、意味が通じます。
教えてもらう相手に失礼のないように、言葉のあとにs’il vous plaît!(シル・ヴ・プレ)をつけたいですね。
フランスで魚の缶詰の代表は、le thon(トン)と呼ばれるツナ、le sardine(サルディン)と呼ばれるイワシ、le maquereau(マクロー)と呼ばれるサバです。
ツナ缶は正直なところ、日本のほうがしっとりしていておいしいと思うので、あまり日本へのお土産にはおすすめできません・・・
イワシの缶詰はオイルサーディン缶がメインで売られています。
缶のデザインが何ともフランスらしいものがたくさん!
日本だとこういったフランスのオールサーディンが通販で手に入るようですが、フランスでは高級食材店だけじゃなく、スーパーでも簡単に手に入りますよ。
日本だと送料いれて1000円位かかるのが、高級食材店で買っても5ユーロ前後で買えるので、可愛い缶が見つかったらお土産にしたいですね。
もし味見したことがなかったら、Huile d’olive(オリーブオイル)かHuile de Tournesol(ひまわり油)漬けのシンプルなのがおすすめです。
日本へのお土産には、個人的にはサバ缶もさっぱりしていておすすめです。
魚の缶詰にはトマトや野菜の入ったタイプの缶詰もあって、もちろんいろいろ試すのも楽しいと思いますが、味に癖があることが多いので、食べたことがない場合は、缶を見て、Nature(ナチュール)とか、Au natural(オ・ナチュラル)と書かれたものを探すのが無難です。
ちょっと高いですが、上のようにNATUREでもグリルの焼きあとが入ったタイプもあって、わざわざおしゃれなディップに調理しなくても、ただサラダに入れるだけで、ちょっとした一品になります。
そのままおしょうゆで食べてもおいしいです。
わたしはわさび醤油派です・・・
そのほかに、スーパーならカニ缶も数ユーロで手に入ります。
フランス語ではcrabと表示されています。
安いものは中にかなり小骨が入っているので、ちょっと使いにくいので、お土産にしたことはないです。
あと、わたしは残念ながら魚の肝にはアレルギーがあるみたいでたくさん食べられないのですが、
le foie de morue(フォア・ド・モリュ)と呼ばれるたらの肝があります。
これも酢の物にしたり、わさび醤油でいただくとおいしいです。
どのスーパーもブランドも今のところ大きく味の違いは感じません。
これは前回、父にお土産にしたら、おつまみに喜んでくれましたね。
それからカモやアヒル、豚、うさぎで有名なパテ類は簡単に日本に持って帰れなくなりましたが(肉製品でも、瓶や缶に入っていれば動物検疫所の許可が出れば持ち込める)、シーフードのパテ類なら今のところ特に気にせず日本に持って買えることができますよ。
こちらはいわしとトマトと生クリームが原料のリエット(パテの一種)です。
今回日本に家族にお土産に持って買えるために購入したものです。
お肉のパテと同じように、フランス人はクラッカーなどに塗って食べます。
コンビニサイズの小さいスーパーだと見つからないかもしれませんが、カルフール・マーケットやモノプリなら、「Epicerie fine」高級惣菜のコーナーで見つかります。
こちらも「Epicerie fine」高級惣菜のコーナーで見つけたクラッカーです。
チーズをのせても美味しいので、コレもお土産に買いました。
普通のクラッカーのコーナーで見つかるものと値段はそんなに変わらないのですが(どちらも2ユーロ台)、ちょっとおしゃれじゃないですか!笑
棚の色が、スチールではなくて、ウッド調だったり、色がついていたりするので、ぜひこのフランスのスーパーの「Epicerie fine」のコーナーも覗いてみてください。
魚卵のフランスで一般的な種類は?
フレンチのシェフたちが料理を美しく彩ったり、食感にアクセントをつけたりするのによく使われている魚卵。
フランスの一般家庭では1年中、主にアペリティフ(食事前のドリンク)のおつまみに、クラッカーなどに乗せて食べられることが多いのですが、魚卵がもっともおいしいといわれるハイシーズンは11月、12月、1月です。
フランスでよく見かける魚卵の種類や食べ方をご紹介しますね。
Caviar キャビア
カスピ海のチョウザメの卵であるキャビア。フランス語でもle Caviar キャヴィアです。
フランスではロシアやイランから輸入されることが多いそうです。
フランスでの一般的な食べ方はいろいろありますが、例えば
- クラッシュした氷の上にのせてそのまま食べる
- Blini(ブリニ)と呼ばれる小さなパンケーキ、もしくは薄く切ったフランスパンのトーストの上にバターか硬い生クリームを塗って、その上にのせて食べる
- みじん切りしたゆで卵、たまねぎ、パセリをあえて味付けし、その上にのせて食べる
キャビアはテーブルに出してからしばらく経っても色の脱色はないそうですが、酸化するので銀のスプーンを使うのはいけないそうです。
パリで買うなら、空港の免税店かギャラリーラファイエットのグルメ館などの高級食材ショップのほか、専門店もあります。
クリスマス・年末年始のパーティ時期の前なら、スーパーでも売っているときがあります。
わたしは年始のあとの売り出しで安く買ったことがあります・・・フランスのスーパーで買い物したとき、運がよければ、フランスのスーパーで安いキャビアが手に入るかもしれません。
パリでキャビアが有名なお店は、こちらのお店です。
キャビアをお土産に買うときには購入量が一人125gを超えてはいけないことをおわすれなく!
ここはキャビアを使った料理もいただけるレストランもあるので、制限量を気にせず、フランス料理としてここでおいしくキャビアをいただくのもいいですね。
Œufs de saumon いくら
フランス語ではles Œufs de saumon(レ・ズ・ドゥ・ソーモン)と呼ばれるいくらですが、これは年中スーパーでも瓶入りのものが見つかります。
小さな瓶入りで安いものでも5-6ユーロくらいしますし、日本のいくらがおいしいので、わたしはフランスのいくらを日本へのお土産にはしないですが、フランス人はキャビアのように食べることが多いです。
ただ粒が大きいので、見た目が怖くて苦手、というフランス人の方もいるみたいです。
Œufs de lompe ランプフィッシュの卵
フランス語ではles Œufs de lompeかles Œufs de lumpと呼ばれています。
みためも大きさもキャビアに似ているので、フランス人はキャビアのかわりに(つもりで?)使っています。
フランス人は生でしかたべません。
色は赤と黒がありますが、キャビアと違って色が変色するので、食べる直前に瓶から出したほうがいいとフランス人から聞きました。
これもわたしは日本へのお土産にしたことはないです。
Tarama タラマ
Tarama タラマは、地中海の主にタラ科の魚の卵を味付けしクリーミーにしたものです。
パン粉、にんにく、レモン、オリーブオイルなどですでに味付けされたものがプラスティックのパックやケースの中に入れられて売られています。
一般家庭では、これを先ほどのようにフランスパンのスライスやBliniにのせたり、きゅうりやにんじん、セロリなどの野菜スティックですくうようにして食べるディップにします。
フランス国内どこのスーパーでも簡単に手に入りますが、お土産にするのに気をつけなくてはいけないのは、要冷蔵品、という点です。
卵は生ではないのですが(燻製されたり、お湯につけたりする)、味付けのためにいろいろな材料や調味料が入っているので、腐りやすいです。
日本にはたらこもありますし、わたしはよその家で傷んだものをいただいてしまったことがあったので、タラマは日本へのお土産にしたことはないですね。
どうしても持って帰りたい場合は、凍らせたバターと一緒に保冷バッグに入れて、スーツケースの奥に入れておけば大丈夫だと思いますが、常温になってしまうとかなり痛みやすいので、日本についてからなるべく早く冷蔵庫に入れていただきたいです。
開封したらなるべく早く食べましょう。
できればバゲットを買って、フランス国内で楽しんでいただきたい食べ物ですね。
Poutargue からすみ
ボラやマグロの卵巣から作られるからすみは、フランス語ではLa poutargue (プタルグ)もしくはLa boutargue(ブタルグ)と言います。
地中海料理で使われることが多いこともあってか、パリ周辺のスーパーではあまり見かけません。
わがやの近所ではポルトガル食材のお店で売っています。
おみやげにするなら、イタリアか、もしくはフランスでもマルセイユの近く、マルティーグという町はからすみが名産品です。
マルティーグのキャビアと呼ばれ、観光でいらっしゃった方は購入しにくいかもしれませんが、フランス国内なら通販でも手に入ります。
現地のからすみのお店としてはLou Moujouが有名で、評判もよさそうですよ。
口コミを見てみると、品質もいいし、値段も適正、サービスもよいということで好評なお店です。
なかなか南仏は行く機会がないのですが、近くに行ったら、ぜひ足を伸ばしてみたいとおもいます。
手軽に買えるおいしいものが家族全員好きなので〜
ということで、いかがでしたか。
フランスで売られている魚卵をご紹介させていただきましたが、キャビア以外は日本へのお土産には難しいかもしれません。
ちなみに魚卵は、フランスのスーパーや高級食材点だと魚のコーナーの冷蔵庫に、スモークサーモンと一緒にたいてい並べられています。
税関や動物検疫の観点からは、いまのところ魚製品や魚卵のおみやげの日本への持ち込みに大きな問題はないので、生ものの場合は持ち帰り時の温度管理には気をつけて、ぜひ日本でも旅の楽しい思い出と一緒に、楽しんでくださいね。
コメント