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フランス人の名前の構成は?ミドルネームやセカンドネームの本当の話

フランス生活お役立ち

こんにちは!在仏15年のあおいそらです。

外国の名前にはミドルネームやセカンドネームがあるっていうけど、実際のところはどうなの?と聞かれることがたまにあります。

名前の付け方の正式ルールについては同じヨーロッパの中でも国によって習慣が異なっているのですが、フランスでは法律できっちり、苗字や名前の付け方がきまっています。

そこで今日は、法律で決まっているフランスでの名前の付け方や、フランス人の名前の構成、使われ方の現状について、フランスで生まれたうちの子どもたちの話も交えつつ、本当の話をお伝えしますね!

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フランス人の名前の構成は正式にどうなっているの?

フランス人の名前の構成は、ファーストネーム+苗字です。

こちらの戸籍にあたる、livret de familleリブレ・ド・ファミーユという家族台帳には、その順番で子供たちの名前が記入されています。

ファーストネームは始めの1文字だけ大文字、苗字は全部大文字で書くことが多いです。

 

ただ、正式な書類に名前を書くときは、名前を書く欄は、苗字、ファーストネームの順で書くように指示があることが多いです。

学校の何かの申込み用紙でも、その順番で書かされますし、やはり苗字はたいてい大文字で書きます。

 

子供が生まれたときの苗字は父か母から1つもらうか、もしくは両親の名前を連結するか、一文字分の空白を開けてくっつけたものを使用できます。順番はどっちでもいいことになっています。

ただし、両親の苗字が2つの名前が連結した苗字だったとしても、フランスの場合は、子供はそれぞれの両親から1つずつの苗字しかもらえないことになっています。

 

ファーストネームはいくつつけてもいいことになっています。特につけてはいけない名前リストなどもありません。

しかし、もし子供がどちらかの両親の苗字を持っている場合、その子供はもうひとりの両親の苗字と同じファーストネームはもらえないことになっています。

ちょっとややこしいのですが、例えば、パパの苗字がDuponデュポンさんで、お母さんの苗字がMartinマルタンさんで、子供の苗字はデュポンである場合、その子供のファーストネームにマルタンをつけることはできない、という意味です。

マルタンって苗字にもファーストネームにもなるわけです。。。他にも、クロードさんなども苗字とファーストネーム両方に使えます。

いずれにせよ、これらはすべて、フランスの法律で正式に決まっている内容です。

(参考:service-public)

 

こちらの記事、読まれてます!フランスの赤ちゃんに人気の名前ランキング2018

 

フランスにミドルネームはあるの?

フランス現地では、deuxième prénom, seconde prénonなど、2つ目のファーストネーム、という単語はよく使われますが、「ミドルネーム」にあたるフランス語はこれまでわたしは聞いたことがないです。

あるとすれば先ほどお伝えしたように、ファーストネームがいくつでもつけられて、3つファーストネームを持っている人が結構いるので、2番めの名前をミドルネームと呼ぶ人がいるのかも。

 

名前の付け方については、ヨーロッパ各国で状況が異なりますが、少なくてもフランスでは、洗礼時には自分のファーストネームがそのまま使われるのが普通なので、新たに洗礼名が与えられてミドルネームがつくこともないです。

フランス人の正式な名前は、出生後に役所に登録した名前で、その名前はActe de naissance 出生証明書に記載されたものです。

ちなみにファーストネームはいつでも役所への届け出を経て、正式に変更が可能です。13歳以上の子供の場合は、変更前に子供自身の了解もちゃんと取る必要があります。

 

フランス人のセカンドネームの現状は?

例えば、うちの子供達にもセカンドネームがあります。3つ目はないです。

セカンドネームをつけたときは、特に深刻には考えませんでした。苗字がフランス人の名前ではないし、ファーストネームが日本人にも普通に使われる名前だから、
2つ目は合わせたときに感じのいいフランス人らしい名前をつけた、くらいのセカンドネームの付け方でした。

しかもほとんどセカンドネームは普段出番がないです。

娘ちゃんのクラスには同じクラスに同じファーストネームが3人いるとのことですが、そんなときでもセカンドネームは使われません。

使われるのは、医療費を還付されるために必要な社会保障カードのシステムに、セカンドネームが登録されているので、お医者さんでまれに、ファーストネームと一緒にセカンドネームが呼ばれることがあるくらいです。

 

たまに、ハーフのお子さんが、フランス人社会と日本人社会で、ファーストネームを完全に使い分けているお子さんがいます。

フランス人のお父さんは息子のことをフランソワと呼んで、日本人のお母さんは太郎と呼ぶ、という感じです。お子さんも言語で華麗に使い分けています。

 

これとは全く別に、フランス人のファーストネームで、Jean-Paulジャン・ポール, Anne-Sophieアンヌ・ソフィーなど、ハイフンでファーストネームが2つくっついている名前がありますが、これはこの2つの名前がくっついて1つの名前になっている複合名なので、勝手にどちらか!つだけを選んで呼んではいけません。

完全に違う名前になってしまうので、注意してくださいね〜

 

さいごに

いかがでしたか。

とくに複合名はヨーロッパの他の国ではあまり見ない珍しいファーストネームだと思います。

普段から、フランス人は日本人以上に、会話や挨拶の中で相手の名前を呼ぶことを大事にすると感じていますが、もしファーストネームがたくさんついている人を、ファーストネームで呼びたくて迷ったら、1番初めのファーストネームを呼べば大丈夫。

複合名のときだけは、ばらばらにしないように気をつけましょう〜

 

 

 

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