フランス旅行のお土産に、バターを買って帰りたい方は比較的多いと思います。
わがやの場合も、毎年確実に7月初旬に日本に帰国している子供たちに持たせるお土産はまずバターです。
先日、子どもたちが日本に向かったときにももたせました!
バターは機内持ち込みではなく、かならずスーツケースに入れて預け入れ荷物にしています。
そこで今回は、わがやが夏、保冷材を使わなくても心配なく毎回日本にバターを持って帰っている方法、機内にバターを持ち込みしないほうがよいと思われる理由についてご紹介したいと思います。
フランスのバター持ち帰りは夏でも大丈夫!(実践編)
夏、子供たちが空港について、わたしの実家に着くまで、大体車で2時間です。
日本の実家までバターが固いままで運べている、とっておきの方法をご紹介しますね。
まず、観光客の皆さんは、ホテルの部屋に冷凍庫があることを確認してください。
冷蔵庫ではなくて、冷凍庫です。
もしない場合は「フランスのおいしいバターを持って帰りたいから、買ったら冷凍庫に入れてくれないか」とホテルに頼みます。
対応が無愛想でも、あくまでも特別サービスだということはわかってるんだけど、という態度でお願いしましょう!
部屋に冷凍庫がある、もしくは冷凍庫で預かってもらえることになったら、帰国する前日までにバターを買って凍らせます。
今回、子供たちが帰国するにあたって事前に凍らせておいたバターです。かちかちです。
このバターはフランス国内どこのスーパーでもだいたい売っています。
エシレを買って帰ったときより、こちらを買っていったほうが喜ばれたので、わたしはこちらを買ってます。安いですし笑
これを何でもいいので袋に入れます。
普通のスーパーのビニール袋でOKです。何重か重ねるといいですね。
たまたま今回は日本の100均でも売っていそうな保冷袋があったので、普通のビニール袋に入れてから、こちらに入れました。2重です。
フランスのバターは包装紙にくるまれているだけのタイプのものが多いですし、万が一溶けてしまってそのままつぶれるという惨事が起きると、油がもろに染み出てきてしまうので、何か他のものにいれたり、ラップで巻いたりしたとしても、いったんはビニール袋に入れて密封することをおすすめします。
袋の口から冷気がもれないようにガムテープでしっかり止めたあと、おすすめはコレ。
冷凍食品専門店ピカールの保冷バッグです。
40cmx35cmx20cmのコットンバッグなのですが、アイスでも1時間は凍ったまま保存してくれることが謳われている優れもの。
さらにすごく丈夫で、しみがついたら洗濯機でがしがし洗えるので、キャンプやピクニックが好きなわがやでは重宝してます。
もうこんなにぐしゃぐしゃですが、捨てないで使ってます。
1つ8.50ユーロなので、おみやげにもおすすめです。
これにさっきのバターを入れてチャックを閉め、あとは、チェックインするスーツケースのできるだけ奥に入れます。
熱い外気からなるべく守るためです。
わがやの場合は、日本でおみやげをいっぱい買って帰ってくるために、日本に行くときは大きなスーツケースに小さなスーツケースを入れ子にするので、大きいスーツケースの中に入れる小さいスーツケースの中に入れて周りを布類で覆います。
おすすめはこんなふうに厚めに衣類の入った袋の中ですね。(衛生には気をつけましょう・・・)
ともかくバターの入った袋がなるべくスーツケースの奥に入れば完了です。
フランスのバターは保冷材がなくても日本に持ち帰れる
この記事を書く前に、日本に無事着いた娘ちゃんに「バターの硬さはどうだった?」と聞いたら、「普通にバターの硬さだったよ。おばあちゃんはそのまま冷蔵庫に入れていた。」と言っていました。
荷物を閉めてから実家に着くまでおおよそ19時間、フランスのバターは溶けなかったということになります。(そのうち、フライトは11時間半)
保冷材がなくても問題なく持って帰ることができるというわけです。
以前、わたしもバターの持ち帰りに保冷材を使っていたことがありますが、保冷材はそれだけでかさばって荷物が重くなってしまうし、瞬間冷却材の効き目自体は1時間前後。
パリから日本への直行便は夕方のことが多いので、帰国日にパッキングしたとしても、パリの空港に着くころには瞬間冷却材の効き目自体はなくなっていることになります。
保冷剤を使うよりも、なるべく外気からバターを遮断して、バターの温度自体を低く保ち続けてあげれば、夏でも問題なくフランスのバターを日本に持って帰ることができるというわけです。
ちなみに冷凍したバターを常温にして使ったからと言って、家庭用で使う程度であれば全く品質が落ちた感じはしないと日本の家族には言われています。
もし事前に冷凍する手段がない方は、空港に向かう寸前にバターを買って、できるだけ何重にも包んで、最後はピカールの保冷バッグのようにファスナーでしっかり閉まる保冷バッグに入れ、柔らかいものに包んでからスーツケースの奥に入れることをおすすめします。
上の部分をぱちんぱちんととめるタイプのビニールのものは保冷能力も丈夫さも劣りますし、上の部分がプラスティックで硬く自由に曲がらないので、壊れてしまうこともあります。
(以前はフランスのスーパー、モノプリにもナイロン製でファスナーがついた保冷バッグが売っていたのですが、最近見かけないのです。お友達にあげてしまったので、わたしもまたほしいのですが・・・)
夏の時期だと、日本に着いたころにはバターは柔らかい状況だと思いますが、そのような時はすぐバターを冷凍庫に入れてしまいましょう。
フランスのバターはケースに入っていないので硬い箱などに入っていない場合、形が不恰好になってしまうかもしれませんが、家庭でフランスのバターを楽しむレベルなら、風味の劣化も気にならない程度です。
機内にバターの持ち込みはおすすめしないワケ
フランスでバターを買って、機内持ち込みしたほうがいいだろうかと質問を受けたことが何回かありますが、機内にバターを持ち込むのはおすすめしない理由が2つあります。
1つ目の理由は、フランスの空港の保安検査では、バターは液体扱いになるからです。
フランスの空港ではペースト状の食べ物(パンなどに塗るスプレッド、パテ、ヨーグルト、ハチミツ、ソフトタイプのチーズなど)にカウントされます。
(参考:パリ・シャルルドゴール空港公式サイト)
バターを機内持ち込みするなら、100mlのジップロックに入る液体の一部にカウントされます。
化粧品などと一緒に100mlのジップロックに入れるのは避けたいところですが、バターしかジップロックに入れないとしても、100mlのジップロックに入る量は限界がありますし、そもそもケースに入っていない紙だけにくるまれたバターは機内に持ち込めません。
価格は多少高くなりますが、購入量の制限もないので、空港でチェックインしたあと、免税店で購入したほうが確実で安心だと思います。
2つ目の理由は、飛行機内よりもスーツケースの中のほうが長時間低温環境を保つことができるからです。
スーツケースを入れる飛行機の貨物室の温度は機材や荷物の保管される場所によるので正確には言えないようですが、時に-50℃にまでなる外気の影響を受けるので、客室よりは低温環境です。
さらにバターがスーツケースの中に入っていれば、荷物をピックアップしたあとに外気の温度から受ける影響は、直接手持ちするときに比べてゆっくりになりますし、やわらかい状態で、ぶつけるなどの衝撃を受ける可能性も少なくなります。
特に夏は飛行機の機内にバターを持ちこむよりも、預け入れ荷物にすることをおすすめしますよ!
また日本のほうが断然価格が安いので、100均で手に入る程度のガムテープや保冷用の袋をフランスに来る前に用意してスーツケースに入れておくと便利です。
参考にされてくださいね。
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