今年の夏も、わがやの子どもたち、娘ちゃんと息子くんはフランスから日本に里帰り。
飛行機は全日空(ANA)の直行便です。
今回ははじめて大好きなフィールドホッケーを日本でもプレイしたいといって、大切な道具を全部抱えていくことになりまして。
ところが荷造りの段階になって、ホッケーのスティックが一番大きなスーツケースに入らない!
斜めにしても入らない!
もしかして、ホッケーのスティックは超過荷物になって料金を払うしかない?
そこで今回はうちの子供達がどうやってフランスから日本にホッケーのスティックを持っていったのか、というお話と、飛行機に預け入れできる荷物の大きさや、飛行機で手荷物にできるスポーツ用品についてお話したいと思います。
ホッケースティックを飛行機で運ぶ方法(実践編)
どうやってもフィールドホッケーのスティックがわがやで一番大きいキャリーケースには入らないと気がついたとき、やはりスティックはホッケースティックのバッグに入れていくことにしました。
しかし、うちの子たちはそれぞれ自分のバッグを持っていきたいというし、別々の練習や試合に参加することを考えても、バッグは2つ必要だと考えました。
うちの息子くんの目の上には、ホッケースティックがあたってぱっくりと切れた傷跡が、ケガして4年ほど経っても残っていることを考えてもホッケーのスティックは機内で凶器にもなり得るし、長さを考えても機内持ち込みは無理だろうと判断して、受託手荷物(預け入れ荷物)にすることにしました。
でもANAの国際線のエコノミークラスの預入荷物は1つ23kgの荷物が一人2つまで。
日本での思い出の品をたくさん持って帰ってくるためにも、できればホッケーの道具はまとめて1つの預入荷物にして、預入できる荷物の数と量をなるべく多くしたい。
そこで、わたしはそれぞれのバッグにホッケーのスティックをいれ、スティックを保護するように衣類などの布類をバッグに入れるように、子どもたちに伝えました。
そのあと2つのバッグを大きなMUJIのビニールのショッピングバッグ(無印良品で大きなケースを買ったときに商品を入れてもらった袋)に入れて、肉を縛るように紐で旦那さんに縛ってもらって、一つの荷物にしたのです・・・
荷造りしたときにちゃんとした写真を撮るのを忘れてしまって、こちらは子どもたちが日本に到着した時の写真を送ってもらったものですが、この白いビニール袋に包まれているのがホッケーバッグ2つです。
(なんと子どもたち、上から小さなキャリーケースをのせちゃっている・・・)
重さを測ったところ、12kgくらいだったです。普通に荷物を詰めた小さなキャリーケース1つ分くらいの重さですね。
少しドキドキしながらチェックインカウンターで中身がホッケーのスティックであることを告げたところ、問題は特になく、1つの荷物として取扱を受け、個別に飛行機まで運んでくれるということで、スーツケースとは別に、キャスターのついたカートに載せてくれました。
ANAの場合、手で運んでもらった預入荷物は、受け取りの空港でも別途運ばれてくるので、重たいスーツケースに潰される心配はありません。
例えばシャルル・ド・ゴールではスーツケースなどの預け入れ荷物は通常ベルトコンベアで運ばれ、少し高いところから乱暴に受け取り用のベルトコンベアに落ちるので、スーツケースが傷んでしまうことがあります。
でも柔らかいバッグやダンボールに入った荷物はキャスターのついたカートで職員の方によって別に運ばれてきます。
特に持ってきてくれたときに声をかけてくれたりというサービスはないので、そろそろ荷物が出てきてもおかしくないかなというときには、ベルトコンベアの周りをぐるっと見渡してみてください。
別に運ばれてきた預け荷物がすでに届いているかもしれません。静かーに…
飛行機で手荷物にするスポーツ用品は?
今回利用したANAに限らず、世界基準の規定である国際旅行標準規程(International Travel Standards)によると、ホッケースティックは鈍器の扱いになるので、飛行機の機内に持ち込みすることはできません。
そのほかのスポーツ用品についても、国際旅行標準規定や各航空会社のホームページの案内をチェックしたところ、スポーツ用品の機内持ち込み(国際線)についてはずいぶん細かく記載されていて驚きました。
- 野球やソフトボールのバットやクラブ
- バトンなどの棒(硬いものや弾力性のあるもの)
- クリケットバット
- ゲートボールスティック
- ブーメラン(金属製の刃がついているもの)
- ゴルフクラブ(折りたたみ式含む)
- ラクロススティック
- カヤックやカヌーパドル
- スケートボード
- スキー・スノーボード
- ビリヤードやスヌーカーのキュー
- 釣竿
- 武道具(メリケンサック、懇望、殻竿、ヌンチャク、護身用の短棒、手裏剣上の護身具など)
- 矢やダーツ、鉤鉄類
- アイススケート靴
- 鋭利な金属のついた登山道具(アイスピックやナイフ、スパイクつきのプレートなど)
- サーベルや刀(竹刀、木刀含む)
- スキー、ウォーキング、トレッキング、ハイキング用のポール
(参考:AirAsia、中部国際空港のサイト)
杖状のものは折りたたんだときに60cm以内の長さで、金属がついていなければ機内に持ち込むことができます。
中部国際空港のサイトの案内によると「材質、強度、形状により凶器となりえると判断され、持ち込みできないことがある」とのことなので、迷ったときの判断基準は機内に持ち込んだときに、テロやハイジャックで
- 武器になりそうな鋭利な物ではないかどうか
- 危険な鈍器にならないか
で考えると、わたし自身の経験上、失敗ありません。
たとえばテニスラケットは機内持ち込みが可能です。
バドミントンもラケットの長さが機内持ち込みの荷物の大きさの範囲内なら持込可能です。
また電動の自転車や乗り物は、預け入れも機内持ち込みもできません。
電動自転車に使われている電池はリチウム電池ですが、リチウム含有量が2gを超えるか、ワット時定格量が160Whを超える場合は機内への持ち込みも受託手荷物として預け入れもできないので、仕方ないですね。
ともかく、日本の空港では問題ないとされても、海外の空港では機内持ち込みできるものの基準が厳しいこともあるので、
迷ったら空港でのチェックイン時に預け入れ荷物(受託手荷物)にしたほうがいいですね。
各航空会社のホームページを確認していたときに、デルタ航空のスポーツ用品の手荷物預かりの条件がスポーツごとにずいぶん細かく条件が書いてあったので、
ご自分の乗る飛行機のホームページでは判らない場合は、参考にしてみてください。
飛行機への預け入れ荷物にできる大きさは?
大事なスポーツ用品を預け入れ荷物にするともしかして超過料金がかかる…?!
そんな時は慌てずにこんな感じでチェックしてみましょう。
預け入れ荷物がすべて有料扱いの格安航空便は別として、国際線で無料扱いとなる飛行機の預け入れ荷物、機内持ち込みの荷物には
- 荷物1つあたりの大きさの制限
- 荷物1つあたりの重さの制限
- 合計の荷物の数の制限、重さの制限
が適用されます。
航空会社やそのときに乗る座席のクラスやマイレージカードのステータスによって、持ち込める荷物の数の合計や重さの合計は違っても、預け入れの荷物ひとつひとつの重さ、大きさについては、
- エコノミークラスは荷物1個23kg、それ以上のクラスかマイレージカードのステータスによっては1個32kg(行き先により例外あり)
- いずれのクラスでも、スーツケースなどの荷物の3辺(縦+横+高さ)の和は158cm未満
が一般的だと考えておくのがいいでしょう。
ただし、スポーツ用品には規格外荷物の制限が適用されて、普通の荷物に適用される大きさの制限を越えても、無料で預かってもらえることがあります。
例えば全日空(ANA)の場合は、
- 重さ45kg/縦・横・高さの合計が292cm以内のスポーツ用品全般(自転車・サーフボード・ゴルフバッグ・釣り道具・ダイビング機材・ラケット等)は、「預け入れ手荷物」となる。
- 無料手荷物許容量を超えるときは、超過手荷物料金が適用になる。ただし、サイズ(3辺の和)の条件については、通常手荷物と異なり、158cm(62インチ)以上292cm(115インチ)以下であれば、サイズ超過料金の適用はなく、機材・路線による制限が適用となる。
(参考:ANAホームページ)
となっています。
これはどういうことかというと、預け入れ荷物の1つあたりの重さや合計の数は、座席のクラスやマイレージカードのステータスなどによって決められた範囲までのみ無料となるけれども、スポーツ用品の荷物の大きさについては荷物の3辺の長さの合計が292cm以内なら預け入れ無料となり、むしろ乗る飛行機の機材や路線に制限が適用される、ということです。
全日空だけでなく、重さは通常の預け入れ荷物と同じ制限であっても、3辺の大きさについては寛容な条件でスポーツ用品を運んでくれる航空会社はいくつかあります。
一方、日本航空(JAL)については国際線で一般の預け入れ荷物の3辺の長さの和は203cm以下であれば無料、とそもそも寛容ではありますが、JALのようにスポーツ用品であっても、一般の荷物と同じ条件範囲内でしか無料で預からない航空会社もあります。
さらに、大韓航空(Korean Air)やアエロフロート(Aeroflot)では、ホッケーのスティックは、
ホッケー装具バッグ + ホッケースティック 2 本が入ったバッグで一つの手荷物とみなされる
と記載されています。
そもそもフィールドホッケーにはキーパー以外装具はないので、アイスホッケーのスティックのことを想定しているのかもしれませんが、フィールドホッケーもホッケーであることには変わりありません。
そうなると、今回わがやが2つのホッケーバッグを1つに縛って1つの受託手荷物(預け入れ荷物)にしましたが、これらの航空会社の飛行機に乗るときは2つのバッグを縛ってまとめても1つの荷物としてはカウントされないということになるので、気をつけなくてはいけません。
また異なる航空会社間での乗継があるときは、厳しい条件のほうが適用になるので、これも要注意です。
今回、各航空会社のホームページを確認する中で、292cmを超えた長さの荷物は超過料金を払っても預かってもらえない、というのが一般的だということもわかりましたが、いずれにしても、3辺の和が158cmを超えるスポーツ用品の預け入れ荷物があるときは、搭乗するフライトの航空会社のホームページを必ず確認して、不明点があれば事前に必ず搭乗するフライトの航空会社に問い合わせることをおすすめします。
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