パリからロンドンまでユーロスターで移動しました。
約490kmの道のりを、今は2時間ちょっとで移動できるようになり、ユーロスターなら日本国内で新幹線に乗る感覚でロンドンとパリを行き来できます。
飛行機でパリとロンドンの間を移動する場合、フランス側はパリ市内から空港までの交通の便があまり良くなく、地下鉄はスリが多いことで有名な路線を使わなくてはいけないし、タクシーやバスを使っても時間と費用が結構かかるのですが、パリのユーロスターの駅はパリ市内のパリ北駅で、地下鉄の駅に直結しているので本当に便利です。
今回はユーロスターの楽しみ方アイディアをお伝えするとともに、今回乗車した時にユーロスターの車内設備や座席、トイレや食堂車の状況をチェックしてみましたので、お伝えしたいと思います!
ユーロスターの楽しみ方
ユーロスターの楽しみ方その1 ;写真を撮る
ユーロスターの車両は特に鉄道ファンでなくても、印象にのこるスマートなデザイン。
ユーロスターと一緒に写真を撮っておけば、楽しい思い出になること間違いなし。
わたしも毎回乗車時にはかならず写真を撮ってしまうのです。
…なんですが、写真撮影は降車時にしましょう。
というのもプラットフォームには乗車20分くらい前にしかアクセスできず、思ったより電車が長いので、自分の座席のある車両にたどり着くまでに10分近くかかることもあります。
発車時間ギリギリになると、電車に乗れない可能性もあります。
わたしは一度、目の前に電車がいて、入口が開いているのにもかかわらず、発車2分前を過ぎていることを理由に、ドイツのケルン行きの新幹線thalysに乗車できなかったことがあります。
ゆっくり楽しんでユーロスターの写真を撮るなら、断然降車時をお勧めします。
わたしが乗った日も、記念撮影していたアジア人カップルの方がいらっしゃいました!
ユーロスターの楽しみ方その2;インターネットを利用する
今回利用したのは2等車でしたが、行きのユーロスターでは、かなり快適にユーロスターの車内WIFIが利用できました。接続速度も十分でした。
電源が利用できる車両もあります。
ユーロスターの車内だけで使えるポータルサイトもあります。
映画や音楽を楽しめるという案内だったので、試しにWIFIにつながっていないときに接続してみましたが、やはりつながらなかったので、インターネット接続が必要ということのようです。
ユーロスターの車内で必ずWIFIが繋がる前提で乗車するのは難しいのが現実。
インターネット接続が必要な、大切な連絡事項なら、ユーロスター乗車前、チェックインが済んだ後に駅のWIFIサービスを使って済ませておいたほうがいいですね。
ユーロスターの楽しみ方その3;ユーロスターのスピードを確認する
とても地味なユーロスターの楽しみ方なのですが、日本の新幹線のように、ユーロスターにも情報が流れる電光掲示板があります。
ユーロスターのスピードが上がってきた時、ここに定期的にユーロスターの現在の走行速度が表示されます。
おお、今、時速217kmなのね、と。
ユーロスターのその時々のスピードを確認するなんて本当に些細なことではあるのですが、子供のような気持ちになって結構楽しかったので、ぜひお試しください!
ユーロスターの楽しみ方その4;ユーロスターから眺める景色
乗り物に乗ると揺れて文字を見ると乗り物酔いするから、ユーロスターの中でも寝るに限る、そんな方にも是非楽しんでいただきたいのが、ユーロスターから見る景色。
駅から出てしばらくは街の風景が続くし、郊外を通過するときは、正直風情があるとはいえない工業的な建物しか見えないこともあるのですが、そのうち畑や自然の中を走るようになります。
スピードの出ているユーロスターの中からガラス越しに外の景色を上手に撮影することは難しかったですが…
のんびりした風景はなんとも心がほっとするものです。
ユーロスターの車内設備、座席は回る?
2等車でも席に電源コンセントがあることもありますが、古い車両の場合にはついていないこともあり、 あらかじめ車両の種類を知ることはできないので、乗車前にスマホの電源の残量には気をつけたいですね。
コート掛けはついていることもありますが、窓側の席でない場合は使いにくいし、座席の上の荷物置きが2段になっているので、そこにおくことが多いです。
座席は日本の新幹線のようには回りません。
進行方向と逆向きになっていた時も、3人で旅行中にひとりだけ席が後ろになってしまった時も諦めるしかありません…
ユーロスターのトイレってどんな感じ?
トイレマークのある方向にすすめば車両と車両の間にトイレが簡単に見つかります。
トイレです。
洗面台の部分です。手を洗ったら温風は出ますが、手はあまり乾きません・・・
フランスの電車の車内のトイレで、トイレットペーパーがきれていた経験はほとんどありませんが、乗車して約1時間、今回こんな風に床が汚かったです。こういうことはしばしばあります。
また朝の便の場合は、トイレはかなり汚臭がすると思っていた方が良いです。
ユーロスターの食堂車、軽食のメニューは?
ユーロスターの食堂車はbar バーと呼ばれます。
何号車にあるかは乗った電車によりますが、何号車にあるかわからなくても、こちらもマークをたどっていけば見つかります。
朝ごはんでは小さなポリッジ(おかゆ)が2,95ポンド、もしくは4€、クロワッサンが2,40ポンド、もしくは3,10€です。
クロワッサンを試しに買ってみましたが、クロワッサン以外本当に何もついてこなかったし、普通のパン屋さんで買えば1€ちょっとで買えるのにかなり高いですよね。
そのほかにもスナックやコールドドリンク、ホットドリンクのほか、サンドイッチが4,40~5ポンド(5,50~6€)くらい、リゾットやペンネアラビアータなどのホットディッシュが5~7ポンド(7~9€)くらいで買えますが、レジのところで電子レンジ調理するだけなので、コンビニご飯のような感じですし、量もレストランと違って少ないです。
ヨーロッパの電車の車内販売のコーヒーはあまり美味しくなく、ブラックでは飲みにくいので、わたしはカフェラテを頼みます。
それとわたしはクロワッサンを買った時に、自動的に支払いはユーロでしたので、イギリスの通貨ポンドで支払いたいか、EUの通貨ユーロで支払いたいか、支払い時にレジではっきり伝えましょう。
結論!乗車前に時間があれば、あらかじめお店で買ってから持ち込みした方が良いです。(きっぱり)
またトイレや食堂車に行くときは、必ず貴重品は全て持っていくようにしましょう。
さいごに
ユーロスターでは2等車の場合、日本の新幹線の中のように席を回ってくれる車内販売サービスはありませんし(1等車の場合は食事や軽食を運ぶワゴンは回ってきますが、車内販売のサービスはありません)、日本に比べて交通機関内でのサービスや設備が整っているわけではないので、ユーロスターの中でものすごく面白い特別な楽しみ方はないかもしれません。
ヨーロッパではなんでも待ち時間が長く、「やることがない時間」が結構あると感じますが、そんなときはゆったりとした気持ちで、外の景色を見ながらこれまでの旅を振り返ったり、日本と訪れた場所の違いに想いを馳せたりするのも楽しいですし、仕事でもプライベートでも海外の人との会話中に、日本と他の国との違いを話すと会話が弾むことが多いので、その時に考えていたことがのちのち役に立つこともあります。
もしくはもっと時間を実用的に使いたい派は、普段読めない本を読むとか、次の訪問地の旅の計画を紙ベースでたてておくと、目的地に到着した後の動きが断然スムーズになります。
どこに行くにしても2時間ほどで目的地に到着するので、あっという間に到着しますよ。
ぜひユーロスターの中も日本にいる時とは違ったまた楽しい時間をお過ごしになれますよう!
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