フランスへの旅行、楽しみなのと同時に気になるのは、みなさん、手口が巧妙でうわさのスリではないでしょうか。
どんなに荷物を気にしていても、フランスのスリには知らないうちにやられてしまう、というような話を聞いたことがありますが、そんなことはありません!
フランスに住む日本人の私たちも、普段バッグや持ち物、持ち方にちょっと気をつけて生活しています。
それだけでもスリを防ぐ効果はバツグン!
今日はフランス在住者の視点から、フランスのスリを防ぐにはどんなカバンを選ぶべきか、フランスのスリはリュックで防止できるか、スリ対策にショルダーバッグなら万全かどうか、についてお話しますね。
フランスのスリを防ぐにはどんなカバンを選ぶべきか?
チャックがついたもの
おしゃれなバッグはいろいろありますが、わたしはどんなバッグでもチャックが付いたものを選んでいます。
フランスのお土産としても人気のあるスーパーなどで売られているエコバッグならスリは狙わないということも言われていますが、私は使うときは買い物した雑貨を入れる程度で、中には絶対に貴重品を入れません。
上着なら中に入れておいても大丈夫と思われるかもしれませんが、上着も狙われますし、上着のポケットに入った貴重品を狙って置き引きされることもあるからです。
エコバッグはサブバッグ程度と考えましょう。
丈夫な材質なもの
華奢な袋や紐は、バイクで走りながら引きちぎられることもあるし、刃物で切りやすいので、丈夫な材質のバッグをメインにします。
わかりやすいブランド品のバッグは狙われる可能性を高めますが、日本人観光客の方が持っているバッグは質がよくて高級そうなバッグが多いので、ブランド品のバッグでなければ狙われないということもないので、ここはあまり深く考える必要はないと思います。
バッグの外側のポケットは不要、内側がいくつか分かれているタイプ
ものをすぐ出し入れできて、一見、旅行には使いやすそうですが、外側にポケットがいくつかあるデザインのかばんは要注意。
チャックが付いていたとしても、そこはスリが大変喜ぶ場所です。
それよりも、かばんの内側がいくつか分かれているタイプは、狙われにくい上に貴重品を分散して入れられますし、人ごみに入ったときに袋の全体を手で上から一気に押さえやすいです。
さらにそれぞれがチャックで閉まるといいですね。
フランスの街歩きにはスポーツカジュアルにあうデザインがおすすめ
レストランや観劇のためのフォーマルなスタイルのバッグはブランド品やおしゃれなデザインのものを選びたいところですが、それでもバッグはチャックが閉まるものを選び、移動にはコストをおしまずタクシーやUberを使うことをおすすめします。
職場が近いので、毎日、パリのオペラ座界隈を歩きますが、観光客含めて、それほどドレスアップして歩いている人はいません。
そういう格好の方が通りや地下鉄の駅にいればとても目立つので、かなり狙われやすくなります。
やはり旅行先では携帯や地図を確認することが多いと思うので(住んでいるわたしたちもスマホでよく道を確認してます~)、動きやすく、スリに狙われないためにもフランスの街歩きはスポーツカジュアルが断然お勧めです!
フランスのスリはリュックで防止できる?
スポーツカジュアルにあうかばんといえば、まずリュックタイプのバッグを思いつきますよね。
リュックを使えば、山歩きや荷物が多いときには両手が空くので便利ですが、チャックの付いた外側のポケット含め、貴重品を入れるのはやめたほうがいいです。
ときどきリュックを前にして歩いているアジア人の方をパリの中で見かけますが、すぐ観光客だとわかるので、やむをえず人ごみに入ったとき以外は、やめたほうがいいと思います。
なにをかくそう、わたし自身、10年以上前にベビーカーで子供を連れているときに、リュックを背負っていて、一回財布をすられてしまったことがあります。
基本的に、フランスの街歩きにはリュックは不向きです。
ただバッグパッカーのリュックなら、徒歩での移動が多い場合に大きいスーツケースより便利ですよね。
その場合、貴重品はウェストポーチやポシェットなどで別にして、必ず前側、正面ちかくで自分の手ですぐコントロールできるように入れておくことがポイントです。
でも、リュックにウェストポーチやポシェットは抵抗があるという方もいると思います。
それではスポーツカジュアルにあいそうな、ショルダーバッグはどうでしょうか?
スリ対策にショルダーバッグなら万全?
最近はスリの多さがあまりに有名だからか、フランスでショルダーバッグを持っている日本人観光客の方も増えていますね。
私も通勤にはショルダーバッグを使っていますし、ショルダーバッグを持っているフランス人も多いです。
ショルダーバッグは前側の目の届く範囲でしっかりコントロールできるし、人ごみに入れば上から手で押さえられるので、知らないうちにチャックを開けられることを防ぐこともでき、フランスのスリ対策にショルダーバッグ間違いなく効果的です。
しかし、それだけでは万全、とはいえません・・・
観光客の方によく見かけられる、ショルダーバッグが横にずれていっているケース、もしくは前にあるけど気がいっていないケース。
これだとリュックをもっている状況とあまり違いがなくなってしまいます。
チャックがしっかり閉まっていても、上から蓋がかぶさるタイプでも、スリは貴重品のありかに目をつけたら一瞬で犯行に及びますので、常に気を配っておくようにしましょう。
特に背後から手が伸ばせそうな脇の部分は要注意です。
ナイフでかばんを切り裂く手口はわたしは最近は聞いていませんが、バイクでのひったくりはよく聞きますので、引きちぎられることのないように、ショルダーバッグも素材がしっかりしたものを選びます。
もっと詳しく、かばんの持ち方や財布やスマホ、カメラの持ち方についてお話しています~↓
こちらもぜひ、参考にされてくださいね。
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