お仕事でフランスにいらしたみなさん、もしくはこれからいらっしゃるみなさん、こんにちは。お疲れ様です。
プライベートと違って、仕事のときはフランス国内、パリ市内の移動手段にタクシーを使うこと、多いですよね。
わたしもよく使いますが、パリ市内の移動に20ユーロとか、出張帰り、空港からの自宅まで80ユーロ近くとか、1回使っただけでもかなりの金額になるので、会社から払い戻しを受けるために領収書は必須です。
フランスのタクシーの場合、領収書は必ずもらうことができるので、その点安心できますよ。
ところで、フランスのタクシーで領収書をもらう時なんて言えばいいの?フランス語で領収書ってなんて言う?チップを払ったらもしかしてチップ込みのレシートはもらえる?
今日はそんな疑問をお持ちのみなさんに、お答えしてみたいと思います。
領収書はフランス語でなんといえばタクシーでもらえるの?
Un réçu, s’il vous plait. アン・レシュ・シルヴプレ
といえばもらえます。Un réçuとは英語のレシートと同じです。
ただ、すっかりこのフレーズを忘れてしまったとしても、あんまりこの運転手さん、英語が通じないかもしれないなあと思っても、そんなときは「レシート・プリーズ」でちゃんと通じますよ。
でも短いフレーズですし、英語にも似てますし、できれば覚えてこの言葉だけでもフランス語を使うと、運転手さんが反応してくれることもありますし、うまく通じたら旅のヒトコマが少し楽しくなりますよね。
フランス語にはいくつか領収書に当たる単語がありますが、タクシーのときはUn réçu アン・レシュが一番自然な表現です。
une facture ユヌ・ファクテュールというと英語で言えばインボイスとなって、どちらかというと請求書という意味で使われるし、une quittance ユヌ・キタンスというと主に家賃や税金の支払いのときに使われるので、タクシーでは使わないですね。
フランスのタクシーでレシートを発行してくれないことはある?
フランスのタクシーではタクシーの運転手がレシートをめんどくさがって出してくれないなんてことはない?
安心してください!フランスの法律では下記のことが決まっています。
- 税込25ユーロ以上の運賃については、乗客がもし何も言わなくても、タクシーの運転手は細かく内訳の書かれたレシートを発行しなくてはならない
- 乗客から依頼があれば、それ以下の料金についても運転手はレシートを発行する
領収書に書かれる詳細は具体的に以下の項目です。
フランスのタクシーのレシート必ず書かれていなければならないこと
- 乗車日
- 乗降時間
- タクシー運転手、もしくはタクシー会社の名前
- タクシーのナンバー
- (必要時に備えて)クレームのあて先
- 最低運賃が7.10ユーロであることの明記
- 追加料金なしの税込乗車運賃
- 追加料金を含めた税込乗車運賃
- 追加料金の詳細 (深夜料金、悪条件走行追加料金(雪や凍結)、4人以上の乗車、ペットや荷物)
- 乗客名 (乗客の希望時)
- 乗降場所 (乗客の希望時)
フランスのタクシーに頼めばチップ込みのレシートを出してもらえる?
フランスでタクシーを利用したとき、義務ではないですが、チップを払おうかな、と思う方もいらっしゃると思います。
フランスは税金や支払わなくてはいけない社会保障費が高いので、お客さんがもしチップをくれたら、運転手さんもとっても喜んでくれると思います。
もしくは別にチップをあげたいと思ってるわけじゃないんだけど、小銭は増やしたくないという方もいるかなと思います。
フランスのタクシーは、法律で必ずクレジットカードリーダーを用意しておかなくてはならないことになっているのですが、主に個人タクシーでまだクレジットカードで払えないことが多いのが現実です。
だから普段ほとんど現金を持ち歩かないわたしも、タクシーの支払いには現金を使うことが多いですが、きりがいいくらいの金額に切り上げて、チップとすることが結構あります。
このとき「チップ込みの値段を領収書に書いてもらえる?」という疑問をお持ちになる方、いるかもしれません。
でも、以前は運転手さんに言えば可能でしたが、最近ちょっと難しくなりつつあります。
たとえばこちら、以前、フランスのタクシーでわたしが実際にもらった領収書の写真。
上から、(黒く消してしまいましたが)タクシー運転手の名前、ナンバーがあり、そのあとレシート発行時間、乗降日時、追加料金なしの乗車料金、追加料金として迎車料金が書かれており、税込の料金総額と、付加価値税(消費税のようなもの)10パーセントにあたる金額の明記がされています。
一番下でさらに黒く消したところには、運転手さんが手書きで書いてくれた乗降場所が書かれています。
25ユーロ以上の場合は、こんなふうにがっちがちで印刷されて出てくるNote(ノート)と呼ばれる領収書が多いので、チップ込みの金額を書いてもらうことはできません。
25ユーロ以下の乗車料金のときに、もしレシートを手書きで書いてくれる場合は
Un réçu pour 25 euro, s’il vous plait. アン・レシュ プル ヴァン・サンク ユロ シルヴプレ
と、払いたい金額を言えば書いてくれます。
でも数字をフランス語でいう自信がなかったら、
for 25 euro
とここの部分だけ英語で言っても大丈夫です。
ただパリのタクシーG7のような大手タクシー会社を利用した場合は、金額にかかわらず、手書きで領収書を発行してくれる可能性はかなり低いと思うので・・・会社が払い戻ししてくれるからとタクシーの運転手さんにチップを大盤振る舞いしてしまって、あとから後悔しないようにしたいですね。
=4月4日追記=
先日タクシーG7に乗ったとき、25ユーロ以下で手書きの領収書でした!
どうしても会社から払い戻しを受けたかったら、チップは別に渡して、別途紙に金額を書いて、運転手さんにサインをもらう、ということは可能です。
事前に会社が払い戻してくれる条件を確認しておきたいですね。
コメント