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フランス燃料税デモで危険?今フランス旅行で本当に注意すべきはこれ!

フランス旅行お役立ち

こんにちは!パリ郊外在住のあおいそらです。

フランスのテロの危険も収まったようだし、海外旅行の行き先にフランスを考えていた矢先、今度は燃料税のデモ

フランス行きは大丈夫なのか、心配になるお気持ち、よくわかります。

住んでいるわたしも、12月の週末はショッピングにパリに繰り出そうかと思っていましたが、テレビの報道でデモの様子を見て、やめてしまったほどです。

でも実はこういう時の観光で、本当に危ないのは、デモに巻き込まれることではなくて、デモ以外の場所の警備が手薄になることなんです。

在仏15年のわたしの経験を踏まえて、これまで実際どんなことが日本人観光客に起きたのか、お伝えしますね!

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フランス燃料税デモでフランスは今危険?

ずばり結論から言うと、

フランス燃料税デモで、フランスは今、危険な状況ではありません!

 

まだデモが始まったばかりのころ、週が明けて朝ニュースをつけたら、本当に驚いたことがありました。

実際、凱旋門にペンキで落書きしたり、公園の塀が壊されたり、わたしの職場のすぐ先のお店のショーウィンドウが割られたり。

2019年3月、破壊活動が激しかった18回目のデモのあとのパリ・シャンゼリゼ通りの様子をご覧になりたい方はこちらをどうぞ!

2019年2月のデモの様子をご覧になりたい方、動画はこちらから!


当然、破壊された公共物の修繕には税金が使われます。

車の緊急時に羽織る黄色いジャケット「gilet jaune」ジレ・ジョーヌを着てデモをする人たちの主張は、税金ばかりが高くなって、払うお金がない、フランスの購買力を高めるべき、というものなのに、完全に矛盾

 

だけど、こういう破壊行為をしている人たちにはデモ活動とは無関係に、このデモに便乗しているだけの人がかなりいて、今フランスではcasseur破壊者と呼ばれています。そういう人たちが車を燃やしたり、店を荒らしたり、ペンキでいたずら書きをしているわけです。

この状況に多くのフランス人も憤慨しています。

残念ながらけが人と死者も増えている状況ですが、幸い観光客含む通行人は巻き添えになっていないよです。

=4月4日追記=

死者はデモが始まった当初、道路封鎖のために興奮してしまったドライバーの車にひかれてしまった、ということがほとんどで、直接の抗議活動によるものではありません。

ただフランス人の同僚いわく、「このままならまた今週末もパリでデモがあるんじゃない?」とのことでしたので(そういう感覚のよう)、

フランスのお店でショッピングをしたいと考えているようでしたら、予定通りいかない可能性はあるので要注意です。

こちらでパリのデモ情報を随時アップデートしているので、チェックしてみてくださいね。

 

今、フランス旅行で本当に注意すべきはデモじゃない

しかし、テレビでは怖い映像があえて選ばれているんじゃないかなあとも感じます。

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というのも、たとえば去年の大晦日

フランスで車は1000台以上燃えてます。逮捕者は500人。

特に何かあったわけではありません。理由は「大晦日だから」。

だけど、毎年フランスの大晦日がこれほど報道されることはありませんよね。

デモが行われている地域は道路封鎖されていますし、普通観光客であれば、あえてそういう場所に近づくこともないのではないでしょうか。

(催涙弾が飛んだり、道路の敷石を投げている人もテレビで見かけたので、間違ってもSNS用の写真を撮るために近づいたりしてはダメ〜)

 

それよりもこういうとき、観光客の皆さんにとっての本当の脅威はスリなんですよ!!

これはこれまでの経験上、すごーく明らかなことなんです。

警備が大きなイベントにひとをとられるからではないかと思うのですが、同じ日に複数の日本人の方がスリにあうことが本当に多いのです。

例えばこのデモのあった土曜日、パリのオペラ座近く、おそらく地下鉄の駅で出張者が財布をすられました。(海外出張に慣れている人でも、気がつかないほどの鮮やかさ。)

 

=4月4日追記=

4月1日の新聞記事に、「パリのメトロなどでスリが横行、前年比で33%の増加したのは抗議運動への対応によって警察の手が回らなくなったことが原因」という報道がありました。

未成年者による犯行が多いので、すぐ釈放されてまたすぐ犯行を繰り返す、という悪質なもの。

すりが特に多いのは、エッフェル塔の最寄り駅の6号線のビルアケム駅だそうですよ~

 

数年前の革命記念日の祝日も、まだ当時工事中だったオペラ座の周りの足場下の通路で、女の子たちに声をかけられて、気を取られた間にやられました。

同じ日に知り合いのご夫婦もやられたと聞きました。

 

スリの人たちも、わざとそういう時を狙って、特別作戦を立てているのではないかと思うほど。

こういう時のフランス旅行こそ、何より絶対にスリに気をつけるべきです!!

 

 

 

まとめ

それでは、今フランス旅行で気をつけるべき点をまとめます。

  • デモをやっているところは封鎖されているはずだが、写真を撮りにいくなどの行為は絶対に避ける
  • しばらくはパリでの週末のショッピングは予定通り行かない可能性がある
  • 大きなイベントで警備がとられている可能性のある日は、イベントの危険性よりも、スリに気をつける

デモが起きてからも、わたしはふつうに会社に行っていますし、少なくともわたしとその周りはいつも通りに生活しています。

オスマン通りのデパートも普通通り。

2018年12月からもう数ヶ月間、毎週末行われているフランスのデモですが、「パリ出張は今危ないか?」「フランスは大丈夫?」と聞かれたら、迷わず、特別な状況ではないですよとはじめから今まで変わらずお答えしています。

こんな時のフランス旅行は何よりスリにしっかり気をつけて、楽しんでくださいね!!

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コメント

  1. フジナカ より:

    2月ごろに観光を考えています。とても参考になりました。ありがとうございました。

    • あおいそら より:

      フジナカさま
      コメントありがとうございます!
      2月ごろには収束しているといいのですが…
      ぜひ来ていただきたいです。
      楽しい旅行になりますように。

  2. 岡本啓 より:

    3/4にスイスからパリ入りします。デモは週末と聞きました。燃料税とは関係ないかもしれませんが、公共の地下鉄やRERのスト(間引き運転など)は普段より頻繁に行われている感じでしょうか。

    • あおいそら より:

      岡本さま

      ご連絡ありがとうございます。

      黄色いベストのデモが行われ、警戒態勢が取られるのは土曜日です。
      日曜日の今日は、新たに黄色いベストのデモにまつわる暴力や悪用に反対する赤いスカーフのデモというのがありましたが、目的が目的なだけに黄色いベストのような危険な状態にはなっていません。

      よって、デモが直接の原因で地下鉄の駅が閉まるのは土曜日ですが、すべての駅が閉まるわけではないですし、その駅で一時的に降りられなくなるとか、乗り換えられなくなるとか、外に出られなくなるといったもので、間引き運転にはなりません。

      また高速地下鉄のRERは車両や信号の故障、人身事故で確かにダイヤがよく乱れます。工事期間だと夜の運行がバサッとなくなることもあります。しかしこれはデモの影響ではありません。よくあること、と言わなくてはいけないのが、心苦しくありますが・・・あと3月4日はバカンス中なので、そもそも電車の本数が少し少ないです。

      岡本さまがいらっしゃるのは月曜日ですね。もし北駅に到着されるのであっても、デモの影響はご心配いりません。
      もしよろしければこちらの記事で、デモに関係する最新の交通情報をお知らせしているので、時々チェックしていただいて、お役に立てれば幸いです!
      https://france-monogatari.com/852.html

      長くなりましたが、岡本さまの素敵な旅をお祈りしています!

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