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外出禁止令はフランス語で?移動制限のパリの様子【写真あり】

フランス生活お役立ち
3月12日の夜行われたマクロン大統領のテレビ演説で、新型肺炎対策のためにフランス全国の大学を含む全ての学校の閉鎖が発表され、14日の夜には食料品店や薬局などの、生活に不可欠な商店や施設をのぞいて翌日15日の正午から閉鎖されることになり、16日に再び行われた大統領のテレビ演説では、翌日17日正午から、必要不可欠な要件を除いて外出が禁止されること発表されたフランス。 10年以上フランスに住んでいても、ニュースを見たり聞いたりしていると、これまであまり聞いたことのないフランス語の単語を耳にすることも。 そこで今日は、外出禁止令はフランス語でなんと呼ばれているのか、実際何が許可されて禁止されているのか、外出制限が行われるようになって2日目のパリ市内の様子について、レポートしてみたいと思います。
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外出禁止令はフランス語でなんという?

外出禁止令、をそのままフランス語にすると Couvre-feu 一定の時間を完全に外出が禁止されることで、特に戦時中に発令されていたことがあったようです。 もともと夕暮れ時に外出禁止令を知らせる鐘がなると、火事を防ぐために蓋で灯(feu)を覆って(couvre<couvrir)いたことに由来していて、第2次世界大戦中のパリでは深夜12時(占領下時代は23時)から朝の6時が外出できなかったそう。   しかし、フランスのネットで今Couvre-feuという単語で検索しても今回の外出禁止令の情報はあまり出てきません。 実際「現段階ではCouvre-feuの措置をとる意向ではない」というメディア動画が出ていたほど。 ↓フランスには夜間外出禁止令が出ている都市もでてきました・・・ フランスの外出禁止令が強化?夜間外出禁止令になる可能性とその原因は? 今回2回目のマクロン大統領の演説で発表されて、現時点でフランス全国で取られている措置は、正式にはフランス語では Des mesures inédites de restriction des déplacements 前例を見ない移動制限措置 と呼ばれています。単純に Des restrictions des déplacements (移動制限)とか Des mesures de confinement (封じ込め対策)という単語を耳にしますね。   実際フランス人とメッセージを交換していると、今(封じ込め対策で)家にいる?と聞くときに Tu es confinée?  という言葉が出てきます。一番普通の生活で出てくる単語はconfinementとかconfiné(e)ですね。  

移動制限中のフランスでできること、できないこと

現在の措置は発表されてから3月23日時点では、移動制限は3月31日までの措置。 次の移動のみが許されています。
  • 職業上、やむを得ない通勤のための移動
  • 基本的な必需品の買い出しのための移動
  • 医療に伴う措置を受けるため、もしくは行うための移動
  • 家族のためにどうしても必要な移動
  • 運動やペットの散歩を目的とした自宅周辺での短時間の外出
これらの目的で外出が必要な人は、その日ごとに自分で日付記入と目的項目のチェック、サインをした Attestation de déplacement dérogatoire という証明書を持ち歩く必要があります。さらに通勤の移動のためには、その人が出社しなければ業務ができないことを会社が証明する Justificatif de déplacement professionnel を会社に一度発行してもらい、社印捺印と責任者の名前を記入してもらったものを一緒に携帯していないといけません。 演説後に具体的に発表された内務大臣の発表では、違反者については38€の罰金ということでしたが、19日現在では135€にあっという間に値上がっています。 これから多大な保証や支援の資金が必要となる政府にとって、資金はいくらあっても足りないわけで、しかたないのかも…  

3月19日のパリの様子

それでは必要な証明書を持って出社した今日のパリの様子をご参考までに紹介します^^ いつもは30分から1時間ほど遅い電車に乗っていますが、時差通勤のため7時過ぎに家を出ました。 7時台とは思えない人気のない地元の駅。ホームにいたのは自分含めて有色人種のみでした。   電車の中はガラ空きで、同じ車両に5人くらいしか乗っていませんでしたが、マスクをしていなかったのはなんとわたしだけでした。 サンラザール駅に着いた時、ホームには結構人が降りたなと思ったのですが、改札を出ると商業施設となっているスペースには誰もいない… サンラザールから15分ほどの徒歩の道のりでは、やはり人はほとんど見かけませんでしたが、ゴミ収集車が走っていたのには、心から感謝!!! こういう状況で、街は荒れがちになるところ、きれいにしてもらえるのはやはりありがたいです。 何軒か途中にホテルがあるのですが、なんと休業しているホテルがちらほら。 しかし食料品や日常品の取り扱いのあるカルフールの小型店は通常通り営業していて、客足は少ないものの、買い物をするお客さんの姿が見られました。 ↓この移動制限下、週末には大型スーパーのカルフールに行ってきた! 備蓄におすすめスーパーの食料品や日用品。フランスの買い物事情から考察!【写真レポ】 大通りにも人はおらず、結構走っていると感じたバスも、なかを見てみるとほとんど乗客がありません。 今日はこんな移動制限が悔しいくらいの春らしい陽気でいいお天気。 人気のない16時過ぎのオペラ座近辺は、天気が良かったこともあって、かなり美しかったです。 本当はセーヌ川沿いやシャンゼリゼ通りなども行ってみたかったのですが、証明書には通勤経路が書かれているので、通勤中でないことを疑われることはやめておきました… 警察の車はちらほら見かけたし、スーツケースを持った観光客が警察の尋問を受けていたようです。 終電が終わってしまったのではないかと錯覚した地下鉄駅構内です。実際は16時15分ごろ。 それでもホームには少し人がいました。 パリのメトロは3分の2、高速地下鉄RER-Aは半分は確実にあるとの情報で、時刻表を見て駅に向かったのですが、電車の中は息も帰りも空いていて、同じ向かい合う席に誰かがいることはありませんでした。 ちなみに乗車料は無料。改札はコントロールなしでした。 普段は考えられない景色を見て、複雑な落ち着かない気持ちです。  

おわりに

いつもよりは少し多めに食料を多めに購入していたものの、一日中家族全員が家の中にいると、食料の消費は思ったより早い… 医療目的の移動の必要は最後までないことを願っていますが、いい加減ずっと家の中に篭っているわけにもいかないし、週末には食料の買い出しが必要になると思うのですが、 どこまでなら移動できるのか? いつも行くスーパーより近いスーパーが別にあったらそっちに行かないといけないのか? 日本の調味料が欲しいからと言って、パリ郊外の自宅からパリ市内まで買い物に行く、と言ってもおそらく警察は許してくれない気がする… このあたりの曖昧なところは、誰かが罰金を払うことになったとか、大丈夫だったとかの情報を得ていくしかなさそうです。 また新しい経験やフランス語などの情報があれば、お知らせしますね。
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