本ページはプロモーションが含まれています。

フランスの外出禁止令が強化?夜間外出禁止令になる可能性とその原因は?

フランス生活お役立ち
フランスで外出を制限する移動制限措置が出てから4日目となった3月20日。イタリアではフランスよりも1週間ほど早い3月11日に移動制限措置が導入されましたが、まだ感染者数は増加の一途を辿るばかり。 先は長いと思いながらも、医療関係者のみなさんが現場の治療で懸命な努力を続けている中、健康な私たちはうまくストレスを溜めないように体を動かしながら頑張るしかないと考えていたところ、なんとフランス政府は外出制限のさらなる強化を検討中とのニュースが! これ以上どうなるの?なんでそんな可能性が出てきたの? ということで、今日のフランスのTVニュースで話題になっていたフランスの外出禁止令の強化の内容、夜間外出禁止令になる可能性やその原因についてお話ししたいと思います。
スポンサーリンク

フランスの外出禁止令、具体的に何が強化される?

誰もいないパリ 17日の正午から始まったフランスの移動制限措置では、外出証明証を携帯していないと、警察の取り締まりを受け、原時点で最低135€の罰金刑を受ける、という決まりになっています。(だらだら支払わないと支払わなくてはいけない金額がどんどん値上がるシステムです。) 簡単に言ってしまうと、
  • どうしても現場に行かないとできない仕事がある
  • 医療行為を受けるか行う
  • 家族のケアにどうしても必要である
  • 必要最低限の食料品を購入する
  • ペットの散歩や近所で体を動かす
以外は外に出ることができないし、これらの条件で外に出るとしても、外出前に記入した証明書が必要になります。(通勤の場合は会社から発行された証明書も必要) 正直、これ以上政府は移動に関して何を厳しくすることができるの? それはどうも体を動かすために自宅から離れていい距離の制限の可能性が高そうです。 4月12日追記 現在は、運動目的の外出は、自宅から1km範囲内を1時間までと決まっています。 またパリ市とその近郊の5県(la Seine-et-Marne、les Yvelines、les Hauts-de-Seine、le Val-de-Marne、le Val-d’Oise)では朝10時から夕方7時までの運動目的での外出は禁止となっています。

フランスの移動制限強化の具体的な内容は?

TVニュースの内容を見ている限り、具体的に政府は
  • 夜間の外出禁止令
  • 外出制限の期限である15日間のさらなる延長
を検討しているようです。 4月12日追記 国レベルでは夜間の外出禁止令は出ていません。ただし4月15日までの外出制限期限は延長される見込み。 (正式に運動目的での外出の制限が決まる前には)運動するための自宅近辺とは自宅から500m程度、という非公式な見解がでていて、パリでは多くのジョギングを楽しむ人たちが警察に止められていたのをテレビで見ましたし、 地中海や大西洋沿いの海岸でも立ち入り禁止の措置が広がっていて、「ほとんど人がいないところを取り締まってなんの意味があるの?」と憤慨している人のインタビューもありました。 外出が制限されるようになってからも、フランス国内の感染者の数は増え続けていて、さらにイタリアの感染者数さえ増え続けていることからも、移動制限の効果が出るまではまだ時間がかかると言われています。 15日間の制限では効果が出るには短すぎるのではという見解はわかるとしても、ジョギングは1ー2kmが限界です、という保健省のTwitterは週末ときどき走るわたしにとってさえ衝撃的でした。 どうして政府はここまで厳しく取り締まることにしたのでしょうか。  

フランスの移動制限強化が行われる理由

このところ、フランスは全国的に急に温かくなりました。 マクロン大統領の1回目のTV演説で全国の学校の閉鎖が発表された直後の週末は、南部の海岸やパリなどの大都市の公園には多くの人が集まって、春の日差しを楽しんでいました。 マルシェと呼ばれる公営マーケットも開催される数はすでに減っていたものの、相変わらずたくさんの人が集まっていましたわけです。 マルシェでの買い物も、ひなたで日差しを浴びながらおしゃべりするのも、フランス人にとっては生活の中の大切な文化。 しかし政府はこの事態を受けて、今の移動制限措置だけでは早急な効果は得られないと考えているとのこと。 パリに比べて人の少ない我が家の周辺では、警察の姿は見かけても、許可証を持って体を動かしに出た子供たちも、昨日会社との往復で駅と家の間を歩いたわたしも、まだ尋問をうけたことはありません。 でも今日、娘がジョギングのために自宅の目の前の大きな公園に入ろうとしたら、閉鎖されていて入れなかったと言っていましたし、隣の市ではドライバーも止められて、外出証明書を携帯しているかをチェックしていた、という話を友達から聞きました。 でもただでさえ人数の少ない郊外、夜は街灯も少なく真っ暗で、さらに今はわざわざ夜に外に出る人の数はそう多くはないはずなので、移動制限の強化はパリなどの大都市がターゲットなのではと思っていたのですが・・・ 3月23日追記 フランスの一部都市で、夜間外出禁止令が出ているところがあります。 医療従事者の移動や健康上の理由がない限り、罰金の対象になります。 在仏大使館からのメールでのお知らせによると、
  1. Hauts-de-Seine 県(92) Colombe市:22時~午前5時までの外出禁止
  2. Maine-et-Loire 県(49) Cholet市:21時~午前5時までの外出禁止
  3. Pas-de-Calais県(62) Charleville-Mezieres市:22時~午前6時までの外出禁止 Hautmont市:未成年者のみ,18時~午前6時までの外出禁止  Jeumont市:未成年者のみ,19時~外出禁止(時間帯の明確な記載はなし) Arras市:22時~午前5時までの外出禁止  Sains-en-Gohelle市:21時~午前5時までの外出禁止  Barlin市:21時~午前5時までの外出禁止  Maisnil-les-Ruitz市:21時~午前5時までの外出禁止  Ruitz市:21時~午前5時までの外出禁止  Houchin市:21時~午前5時までの外出禁止  Noeux-les-Mines市:21時~午前5時までの外出禁止
4月12日現在、パリ市や国全体の措置ではありません。 地方自治体レベルで、マスクをしていないと外出できないとか、運動目的での外出は数十メートルまでといった厳しい基準を設けているところもあります。

さいごに

早く事態が収まって、普通に外出できるようになるためにも、決まりがなくても国民一人一人が責任を持って行動するのが理想的だと思うのですが、フランス人の性格を考えると、移動制限の条件を厳しくすることが、少しでも早い効果をもたらすことにつながるのかもしれません。 それにしても本当にこの生活、かなりストレスです。 ずっと同じメンバーで家の中にいるので、自分の時間を作ることも大切にしていますし、規制内の条件でジョギングをしたり、家の中で楽しく継続できるエクササイズとして家族でラジオ体操をしたりしています。 先はまだまだ長そうですが、苦しい思いをしている患者さんや医療現場の前線で対応している皆さんをTVニュースで見るたびに、前向きに頑張るしかないという思いです。 フランス語でRESTEZ A LA MAISON、おうちにいましょう。STAY HOMEです。一日でも早く収束することを祈って・・・
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました