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気管支炎かと子供の咳がひどいのでフランスの病院へ。気管炎と違いがあるなんて

フランス生活お役立ち

今日はわがやの子供、10歳の息子くんの咳の音の異常に気がついて、これはただの風邪じゃない、気管支炎なのではと思い、大急ぎで病院に連れていきました。

フランスに暮らして15年ほどになるのですが、フランスの医療についてはまだまだわからないことがたくさんあって、毎回、学ぶものがたくさんあります。

今日は咳があまりにひどいので気管支炎だと思って子供をフランスの病院に連れて行った時の症状と診断と、お風呂や運動、薬はいつまで飲むのか、といったことについて、フランス人のお医者さんから言われたことをまとめてみますね。

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気管支炎だと思った子供をフランスの病院に連れて行ったら

ごおおおおっごぼっ。

10歳の我が家の息子くん。フランスでは小学校5年生、小学校最終学年です。

学校の担任の先生が首の神経痛とやらで病欠中で、先週からまともに授業がなく、このところ雪が降って道路が凍結しているとのことで、通学バスもないことから、正々堂々と学校を休むことができて、このところ大喜びの彼。

 

ところが、昨日からものすごい音を立てて息子くんが咳をしているのに気がつきました。

翌日、学校がないことをいいことに、ここ数日夜更かし放題だったのもあって、昨日は早く寝かせたのに、今朝はもっと咳の音がすざまじくなってました。

来週1週間はアルプスにクラス旅行があってお泊りだから、何が何でも治さなきゃマズイ!

昨日の夜の雪のために今日は中学2年生のムスメちゃんの学年も学級閉鎖だったので、あらかじめわたしも会社は休みをいただいていたので、すぐ担当医(medicin treatant メディサン・トレタン)のところへ向かいました。

 

フランスのメディサン・トレタンとは、オランダのホームドクターに近いのですが、どの一般医(メディサン・ジェネラリスト)を自分のメディサン・トレタンにするかはフランスの場合、自由に決められます。

数ヶ月前までは、川向こうの市にいる医学部を首席で出たとかいう先生を担当医にしていたのですが、フランスの医者にありがちな、

  • 診察を受けるには予約をしなくてはいけない
  • 具合が悪くなって医者に見てもらいたいと思った当日は、ほとんど予約が取れない
  • 診察の予約していても待たされる
  • 検査をするための処方箋をもらうために1回の予約、検査の結果を見せるのにまたもう1回の予約と、何回も予約を取らされて、たいしたことをしてくれないのに毎回有料
  • 患者を待たせることもあるのに、患者が遅刻すれば怒る
  • 診察中はボソボソ喋るし、野菜を食べているのか、運動はしているのか、といったありきたりのコメントばかり

という状況で、いい加減うんざりしてしまったので、近所の先生でGoogleマップで評価が高い先生に変えていました。

新しいメディサン・トレタンの名前は「モハメド先生」

一番はじめにこの先生の診察を受けようと思った時に、ネットにあった番号に何度電話をしても、

「録音メッセージがいっぱいです」

というメッセージだけ流れて繋がらなかったので、直接診療所に行ったら、その先生はフランスの病院としては珍しく予約を取らず、診療時間中に来た順にリストに名前を自分で書いて座って待つしかないということを知りました。


入ってすぐの待合室。誰かが入ってくると、ボンジュールと挨拶する感じのいい患者さんが多いです。

うちの子供たちは「あのおじさんね!」と言ってしまうくらい、先生には申し訳ないんですけど、見かけは北アフリカ出身の普通のおじさん。

しかしこの「おじさん」はすごい。

どこが具合が悪いのか、説明しなくてすぐわかるんです。


今日初めて、壁に診療費が張り出されていたことに気が付きました。6歳以上は25€、それ未満は30€、もしメディサン・トレタンに登録されていなければ5€プラス、とのこと。この金額は社会保障や保険をうける前の価格なので、旅行者だとしても同じ。

 

今日も診察室に入って、わたしが息子の咳の症状と来週のクラス旅行について説明しようとしたら、いつものことなんですけど、

「ちょっとまって、まって。」

「黙ってくれる〜?」

と言われます。( ゚д゚)

言い方が全然嫌な感じじゃないので、今回もおとなしくわたしは黙ります。

 

気管炎と気管支炎にはフランスでは違いがあった

息子くんは診療台に座らされて、口を開けます。そのあと先生は喉をグリグリしたり、姿勢を確認したりした後に、

「トラケイットだね、このまましとくと、下に降りてくよね」

と?トラケイット

…わたしの頭の中では新入りの病名です。

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フランスでは赤ちゃんの頃に風邪をひくと、日本語で気管支炎を指す「bronchite ブロンシット」になることはよくあって、

小さな体でごぼごぼと咳をする生後数ヶ月の赤ちゃんがKinésithérapeuteキネジテラプートと呼ばれる理学療法士のところへ連れていかれて、火がついたように泣きながら、ひたすら痰を出させられる施術があるので、咳の音からしておそらく子供は気管支炎、ブロンシットだと勝手に思ってました。

 

ところで、「トラケイット」とは何がブロンシットと違うんでしょうか。

先生に聞いてみると、今回うちの息子くんに炎症があるのは喉の位置で、トラケイットがこのままひどくなると気管支炎であるブロンシットになる可能性がある、ということ。

昔はスペルを紙に書いてもらって病名を教えてもらっていましたが、今日は子供の医療手帳に書かれたスペルがあったので、それで辞書を引いてみました。

トラケイットとはTrachéiteと書いて、日本語で「気管炎」でした。

気管支より手前の、咽頭から気管支までの部分が気管で、そこが炎症を起こしているとのこと。

フランスでは気管炎と気管支炎は違いがあって、使い分けているようです。日本では気管支炎はよく言われますが、あまり気管炎のことは聞かないですよね。

 

気管支炎の子供は咳がひどいけれど、今回の子供の気管炎の症状は?

今回、息子くんがただの風邪ではなく、気管支炎なのではないかと疑ったのは、咳がひどくて音がするためでした。

咳が止まらなかったり、音がしても、医者じゃないわたしたちが音だけで気管のどこが炎症を起こしているのかを知るのは難しそうです。

気管支炎を疑ったうちの子供の今回の症状は熱なしで、ひどい咳以外は普通に元気でした。

ただ、食事だけでなく、つばを飲み込んだだけでのどが痛いとのこと。

 

ホッケーをやっているので、気管が炎症を起こしていても運動をしてもいいか息子くんが自分で先生に聞いたところ、別に問題ないとのこと。

学校に行くのも特に止められませんでした。(明日も通学バスもなければ授業もキャンセルだと連絡が来たのであまり関係ないけれど。)

フランスの場合は風邪を引いた、もしくは熱があるといっても、お風呂はだめとは言われません。

基本的に、シャワーしか使わないし、お湯の温度が低いので、お風呂で体をあたためることがないからです。

複数のフランス人から、熱があるなら、水風呂に入ればよい、布団はかけないほうがよい、と言われて、日本人のわたしとしては、それは考えられないと思いました。

やはりフランス人でも寒くて震えるらしいです。

 

気管炎はうつるのか?というのも気になるところですが、病院のあとすぐ行った薬局で薬剤師さんに「どっちにしろ、この季節、今はどこもかしこもウィルスだらけよ。」と言われました。

この気管炎もウィルス性でうつるけど、気にしたところでしょうがないじゃないの、という感じです。

薬屋で他人に向かって咳をしない、と息子くんに2回注意したところで、「いや、こっちに向かって彼は咳してなかったわよ」と、わたしがたしなめられる始末でした。

 

フランスの薬の処方箋をもらう

フランスのメディサン・トレタンはその場でなにか治療をすることはなく(処方箋で買った注射を打ってくれるくらい)、必要に応じて専門医を紹介してくれるか、診察の最後に薬の処方箋を書いてくれるだけです。

 

処方箋を書く間、「カルロス・ゴーン氏が日本で留置されているひどい環境についてラジオで報道されていたが、それが本当なら、だれが冷静な精神を保って取り調べに応じられるのか」と語る先生。

空手も合気道もたしなみ、親日のモハメド先生は、日本のイメージが落ちる、と寂しそうでした。

 


今回でた処方箋。最近はパソコンで打った処方箋が増えたので、患者も読めるようになりました。

受け取った処方箋には、抗生物質、抗炎症剤、解熱剤、喉の炎症を抑えるシロップが書かれていました。

抗炎症剤は3日間飲めばいいようですが、やはり抗生物質は6日間きっちり飲まなくてはいけないそうです。

つぎは、その後薬局に行った時の話と、処方された薬、購入した薬について詳しくお伝えしたいと思います。

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