フランスの年金改革反対のストライキ。
2019年12月5日から始まりましたが、残念ながら1週間以上たった今でも、収まるどころか、政府の発表を受けて来週17日は電車やメトロがほとんどなくなりそうな状況。
こんな状況でも仕事はあるし、お客様もいらっしゃいます。
本当に困ったものです。
ストライキが始まった当日の5日は海外出張からの帰国日でもあったので、ストライキの空港の影響が不安で仕方ありませんでした…
そこで今日は実際にフランスでのストライキで現在、フランスの空港や飛行機にどのような影響が起きているか、もしストライキが影響してフライトにキャンセルがあったらどのように対処したらいいのか、返金されるのかについて、フランス在住者でスト中に何回かパリ郊外にあるシャルルドゴール空港やオルリー空港から飛行機に乗ったわたしからレポートしたいと思います。
フランスのストライキ中の飛行機状況と対策は?
わたしの経験上からいうと、まず、フランスでストライキが行われることが事前にわかっていても、フライトについては必要以上に心配することはないです。
キャンセルされることがあっても、必ず航空会社から代替のフライトやキャンセルで払い戻しなどの代替手段が提案されるのが普通です。
また事前に特にメールなどで航空会社から連絡がなかったら、ストライキの始まる当日までわかる情報はほとんどないので、変更するのが難しい場合、あまりストレスになっても仕方がない、というのも現実です。
ただし、いくつか気をつけた方がいいことがあるので、今回わたしがストライキがはじまった当日のフライトで実際どのように対応したかをご説明してみますね。
今回のストが始まった当日の5日、お仕事でヨーロッパの他の国からフランスに戻るフライトがありました。
フライトの手配をお願いした旅行代理店さんからは、予約時に、
「帰りのフライト、本当に5日で大丈夫ですか?」
と聞かれました。
大丈夫じゃないかもしれないけど、仕事だし、すでに決まっている予定だからしょうがない…
ということで、帰りのフライトも5日で迷わず確定しました。
旅行代理店さんは、行きのフライトに乗る時に、航空会社のカウンターで対処方法を聞いておくのがいいのではないか、と勧めてくれたのですが、長年のカンで
「ストライキがはじまって問題が起きるまで、最善の対処方法がわかる人なんていない」
と思って、結局出発時には誰にも聞きませんでした…
でも、始めから予想できたこととしては、
- フライトのキャンセル
- フライトの出発の遅延
- シャルルドゴール空港についてから、パリに戻るタクシーが捕まらない
の3つの可能性だったので、事前にできることとして、自宅から空港まで使った配車サービスの運転手さんは確保!
帰りのフライト情報をつたえて、携帯電話の番号を交換して、きてもらうことにしました。
あとはもう、まな板の上のコイ。
実際はどうだったかというと、帰りの便であるシャルルドゴール空港着の5日のフライトがキャンセルになることはありませんでした。
残念ながら2時間の遅延があったのですが、それはストライキの影響ではなく、午前中のフライトで、到着するパリの天候条件が悪かったせいでした。
またその1週間後の週末、今度はパリの南郊外にあるオルリー空港発着の便でポルトガルに行ったのですが、ポルトガルからオルリー空港に戻る便は1時間遅延。
でも、それより1本前のシャルルドゴール空港行きの便は定刻どおり出ていたようなので、特にストライキの影響ではなかったようです。
ということで、
- ストライキ1日目であっても、飛行機への影響はなかった
- ストライキがはじまって数日たった現在でも、パリ発着便に大きな影響は出ていない
ので、この先このフランスのストライキがいつまで続くのかは現在わかりませんが、
- 事前に航空会社に問い合わせをして、キャンセル情報がなければ、余裕をもって空港に到着する
ことを心がけておけば、フライトについて、フランスのストライキの影響を心配することはないということが言えると思います。
フランスのストライキによる空港への影響や注意点は?
現在、ストライキの影響を受けて特別空港が混乱しているということもありません。
フランスのストライキが始まってから1週間後の週末14日のオルリー空港発のポルトガル行きの便は定刻通りでした。
チェックインしたのは朝六時半ごろでしたが、セキュリティチェックもいつもどおりに行われて特に問題ありませんでした。
ただし、日本から来たお客様数人の方に伺ったところ、パリの空港のタクシー乗り場はやはりかなり混んでいるようですし、今、パリとその近郊の道路は相当混雑しています。
日本からきたお客様数人に伺ったところ、空港からパリ市内まで2時間かかるとか!
よってパリ市内から空港に向かう時は、
- どんな交通手段を使うときも、時間に余裕をもって行動する
- ホテルなど現地の人から当日のストライキ情報を入手する
を心がけていただきたいです!
フランスでのストライキによる返金、フライトの場合気をつけること
フランスで大規模なストライキが行われる時に絶対に気をつけていただきたいことがひとつ。
- ストライキの影響を考えて自分でフライト変更を行った場合は、自分の責任になる
ということです。
今回、わたしの乗ったフライトは2回ともエールフランスではなかったのですが、フランスのゼネラルストライキの場合は、エールフランス航空がストすることが多いです。
あとフライトの離陸や着陸を管理する管制塔がストを行うこともありますし、セキュリティチェックのスタッフがストを行うこともあります。
ただ、今は必ずスト中でもミニマムサービスを提供することが義務付けられています。
これまで天候不良も含めて予定されていたフライトに乗れなかったことは何度もありますが、必ず代替手段が提示されています。
返金があったこともあります。
とはいえ、予定に余裕があればいいですが、旅行であれば休暇予定が動かせない、仕事であれば大事な商談があるなどで余裕がない場合、当日までどうなるかわからないというのは、本当に困りますよね。
ただしどのような事情があっても、すでにフライトを確定していた場合に、勝手に別のフライトを自分で予約したら、航空会社から払い戻しがあることはありません。
とても理不尽な話ではあるのですが、金銭的なリスクを取りたくない時は、必ず航空会社の指示に従うしかありません。
もし英語やフランス語が得意であっても、航空会社に直接怒りをぶつけてもいいことは絶対ないので、落ち着いて話をすることも…お勧めしたいです。
みなさんのフライトに何も影響がないことをお祈りしています。