これから海外旅行!という方。
旅行の準備は楽しみな一方で、やはり気になる、旅行中の貴重品の管理。
海外旅行の財布はどうする?どうやって分けて何を入れる?と思っていらっしゃる方もいると思います。
そこで、スリや盗難が多いことで有名なフランスに住んで15年のわたしが、財布をどのように分けているかをご紹介、またこれまでの経験から海外旅行中の財布の中身に入れてはいけないものと対策をご紹介します。
これから海外旅行に行かれる方に参考にしていただければと思います。
海外旅行で財布をやたら小分けにする必要はない理由
どんなにスリが多い場所に旅行することになっても、財布を神経質にいくつも小分けする必要は全く無いです。
わたしが住んでいるのはスリの多いと言われるフランス・パリの郊外で、自宅から毎日パリにある職場に電車で通っていますが、生活していると財布をいくつも小分けにして持ち歩くわけにはいきません。
そもそもわたしはどこに何をしまったのか忘れっぽいので、いくつも小分けにする意味がありません。
実際、フランス人がバカンスに行く前に、家に空き巣に入られた時の被害を最小限にするために、大切なジュエリーを小分けして家中に隠して無事旅行から帰ってきた時に、大事な婚約指輪に限って、どこに隠したかわからなくなった、というホントか作り話かよくわからない話を聞いたことがあります。
でも、ズボラなわたしには全く笑えない話です。
ただ、小分けにはしませんが、財布は2つに分けています。
例えばフランスのスリだと、スリをするターゲットの人を決めたら、その人が出し入れする貴重品をしばらくじっと見ているので、他の貴重品と一緒に盗られてしまうリスクを減らすためです。
ヨーロッパやアフリカへの出張や旅行のときも同じように、財布は2つで行動しています。
海外旅行に行かれる皆さんにも最低2つには分けることをお勧めします。
海外旅行の財布はどんなふうに分ける?
フランス在住のわたしの場合、財布は2つはどのように分けているかというと、ひとつはクレジットカードが入る小さな小銭入れを持っています。
古いヴィトンの小銭入れですが、すごくよく見ないとモノグラムとわからない単色のモノグラムなので、わたしはこれをよくレジで出します。
ブランドの財布でも、あまり周りからはわからないので気に入っています。
もう一つは母からプレゼントしてもらった長財布で、こちらには現金と滞在許可証、免許証などの身分証明書が入っています。
このオレンジの財布です・・・
ブランド品ではないと思いますが、日本に一時帰国して一緒にでかけた時に、「この財布かわいいね」とわたしが言ったのを覚えていてくれて買って送ってくれたので、大切にしています。
フランスの場合、店やレストランでの支払いはほとんどカルト・ブルーと呼ばれる、銀行のデビットカードが決済に使われているので、こちらの財布を支払い時に人前に出すことはほとんどありません。
それでもこの財布を出したときは、財布のチャックをしっかり閉めた後、その財布しか入らないくらいの大きさのポシェットに入れて持ち歩いています。
その財布を誰かが触ったり動かしたら、すぐわかるので、大きいバッグに入れるよりも安全だからです。
スリの多い場所に海外旅行をされる皆さんが、もしショルダーバックのような大き目のかばんを使うときは、ひとつ、ほとんど中身の入っていないダミー財布を作って、かばんの上のほうに入れておくのも効果的です。
うちの母は、かばんのうえのほうに入っていた100円ショップの老眼鏡ケースが思いがけずダミー財布となり、本物の財布はすられずに済みました。
明らかにクレジットカードしか入っていないとわかる財布は盗まれにくいです。
クレジットカードは不正使用すると足がつきやすいので、クレジットカードは盗まれてもすぐカードをとめればほとんどリスクはありません。
海外旅行のみなさんも、クレジットカードで支払いをするのをメインにして、クレジットカードで支払いにくい少額の支払いに備えて、カード入れに1000円から2000円に相当する現地の通貨を一緒に入れておき、出しやすい場所とはいえ、チャックのついた場所に入れます。
手を突っ込めば入ってしまうポケットにしまうのは上着の内ポケット含めて厳禁です。
もう一つの財布には少しまとまった現金をいれて、できれば中にもチャックが付いているような、カバンの中の出しにくい奥のほうに入れておくのがいいですが、持ち歩く現金は本当に最低限にしたいところ。
もし行き先がヨーロッパなら、現金は100ユーロくらい、わたしは出張でもヨーロッパ内で200ユーロ以上の現金を持ち歩くことはないですが、問題ないですし、海外旅行の皆さんもカードで必要分をキャッシングしたほうがお得です。
(普段はわたしの財布には50ユーロも現金が入っていないことが多いです・・・)
海外旅行では時間がないことも多いですし、クレジットカードの不調や紛失トラブル解決を待っていては時間の無駄になってしまうことも多いので、現金を多めに用意しておくなら、ホテルの金庫をつかいましょう。
もしくは、もう一枚予備のカードが準備できるときは、現金用の財布にクレジットカードをもう1枚入れておけば、もし1泊ずつホテルが違っても、大金を持ち歩く必要がありません。
海外旅行の財布の中身に入れてはいけないもの
海外旅行で、絶対に財布の中に入れてはいけないものは、
- 宿泊しているホテルのカードキー、部屋番号の書いてあるもの(カードキーをホテルでもらう時に挟まっている紙は危険です)
- 日本の運転免許証、日本の家の鍵などの日本での貴重品
です。
日本の貴重品は日本に帰るまで必要ないので、ホテル滞在中なら貴重品入れ、移動のときはカバンの奥のほうか、スーツケースに入れておきましょう。
スリが多い場所は、駅やバス、電車でスーツケースの置き引きも多いので、貴重品をスーツケースに入れたときは、絶対にスーツケースから目を離さないようにします。
一度日本から来たお客様の財布がパリで盗まれた時、滞在ホテルの連絡先がわかるものが入っていたため、宿泊中のホテルのフロントに「財布を拾った」という人から電話で連絡が入り、二人で会いましょうと言われた、ということがありました。
本当に拾ったなら、ホテルに持ってきてくれればいいことだし、何もコソコソする必要はないはずなので、返してほしいものが例えあっても、二人で会うのはやめたほうがいいです。
万が一、財布と一緒にホテルの鍵も一緒に盗まれている場合は、即刻ホテルに連絡を入れて、被害にあったことを伝えて、鍵を替えてもらっておきます。
あとからなんらか身分のわかるものをフロントで見せるか、(信頼の高い日本人であることの特権でもありますが)最悪名前を伝えれば、新しい鍵を受け取ることができます。
またパスポートや携帯、飛行機のチケットなどそれぞれの貴重品はカバンの中ではひとつの袋にまとめたりしないで別々にしたほうがいいですね。
いかがでしたか。
現地で暮らす日本人も、貴重品をなくさないようにいろいろ工夫しています。
ぜひ参考にしていただいて、みなさんの旅がたのしい旅となりますように!
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