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パリのデモはいつまで続く?現在は鎮静化?最新情報の確認方法

パリ旅行お役立ち

2018年11月から週末行われてきたイエローベスト、フランス語でジレジョーヌと呼ばれるフランス・パリのデモ。

最近は抗議者数は毎週減少して、週末のテレビニュースやネットニュースで取り上げられる量も少なくなってきたのですが、それでも革命記念日の7月14日は暴徒化した人々の行動が取り上げられました。

フランス・パリのデモはいつまで続くのか、現状は沈静化したといえるのか、旅行や出張のときにフランスのデモの最新の情報はどのように確認すればよいのか、について、メディアの論調を踏まえてフランス在住の日本人の視点でお話します。

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パリのデモはいつまで続くのか

2019年11月から毎週末続けられてきたフランス・黄色いベストのデモ

フランス革命記念日の週末で、すでに35回目でした。

パリだけでなくパリ以外の地方都市でも、フランス国内の抗議デモへの参加者数は特に4月以降減少を続けていたのですが、フランスの革命記念日である7月14日は残念ながら暴徒化した人々の様子が再び報道されました。

=7月13日(土)、7月14日(日)のデモのまとめ

  • 35回目の黄色いベストのデモが開催された週末、土曜日の7月13日のパリの抗議者数は数百人だった。パリの東側で警察と衝突が発生、抗議者たちは午後の終わりにパリ北駅に入った。地方でもいくつか小さな活動が行われた。
  • スローガンは「マクロン大統領の辞任」に加え、「真実などどこにもない」。脱税疑惑のある環境大臣で国会の元議長フランソワ・ド・ルギー氏の刑務所行き。
  • 日曜日で革命記念日の7月14日は、軍事パレード中のデモの開催が呼びかけられ、中心人物3人が逮捕されたが、その後釈放された。
  • 軍事パレードの開始前にはすでに公式に申請されていない抗議者の集まりができ、シャンゼリゼ通りの近くに数百人の抗議者が集まり始め、パレード終了後から次第に警察との緊張が高まった。警察によると、公的な場所に持ち込みされている武器の保持、銀行などの公的機関への破壊行為、器物損壊や抗議活動の無届などの理由により、この日は180人の逮捕者が出た。

(参照:LeParisien)

 

ここまで来ると、「フランス・パリのデモはいつまで続くの?」と思えてきます。

わたしも3月にシャンゼリゼ通りがひどいことになったころ、

いくら、フランス在住者が大丈夫だと言い続けても、メディアの報道の風潮はまるで危なくて近づけない、他のネット情報でも「フランスのデモはやばい」というようなものばかりだったので、本当にうんざりしていました。

 

でも今は、「フランスのデモはいつまで続くのか」の答えは、「ずっと続く」、「むしろずっと正しく続くべき」だと思っています。

 

フランスはデモが多い国とか、好きな国とかと言われていますが、デモ自体は法律で保障された国民の権利であって、意思を表明することは全く悪いこととされていません。

政治や社会情報に対する意思をはっきりと表明し、政治に反映させていこう国民性に、日本人として尊敬の意を覚えますね。

フランスでは抗議運動を行うときは必ずPréfecture de police と呼ばれる警視庁に許可を申請することになっていて、今ではほとんどの抗議デモ活動は事前に申請されています

フランスではデモのせいで治安が悪化するという考え方もありません。

 

フランスのデモで本当に問題なのは、フランス語でも「ブラック・ブロック」と呼ばれる、デモの騒動に乗じて暴動を起こす過激派の活動家たちと、なんの考えもなく騒動に乗じて物を壊したり、警察と衝突したりする破壊者たちの行動です。

 

フランス現地の新聞や雑誌を読んでいると、「ブラック・ブロック」は移民出身の人たちで構成されているわけではないことがわかります。

ブラック・ブロックは警察・権力をにくみ、資本主義のシンボルを標的に活動します。

フランスではブラック・ブロックは2000年初頭から台頭し始め、2016年の労働法の改正に対する抗議のときに彼らの活動が社会の明るみに出て問題となったのですが、それ以来、新たに高校生や学生もブラック・ブロックに参画するようになりました。

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例えばマクドナルドは食品問題や従業員を悪条件で働かせて搾取している、としてターゲットのひとつにされているのです。

もしマクロン大統領が辞任しても、このブラック・ブロックは新しい権力に向かってまた「革命運動」を起こそうとすることは間違いないというのが専門家の意見です。

 

破壊者には特にイデオロギーはなく、大晦日には毎年路上の車が燃やされ、2018年のハロウィンには一部の人たちが暴徒と化して、警察に向かって高校生が酸を投げつけるという事件が起きました。

現代社会でストレスを抱えた人たちが間違った方向にストレスを発散させている、というのが現実です。

 

このような状況の中で、フランスのデモは労働組合による抗議デモや社会運動のあり方が鍵となるといわれています。

ブラック・ブロックは労働組合のデモや社会運動は自分たちの革命闘争のイデオロギーとは直接関係がないと考えています。

むしろブラック・ブロックたちは労働組合の抗議デモを革命闘争に変えることに関心があるのですが、今のところ、彼らの暴動に対して大半の国民は強い嫌悪感を抱いており、ブラック・ブロックの意図が現実になることは現状考えられません。

逆にブラック・ブロックの思惑にはまらないように、労働組合や社会運動家たちが法にのっとって正しく抗議デモを起こしたり、社会運動を起こしたりすることを受け入れる社会を存続していくほうが、イデオロギーのない破壊者の活動も抑えていくことにもつながっていきます。

 

だから、フランスではデモはむしろ正しく続いていくべきなのです。

 

パリのデモは現在は鎮静化しているのか

3月のデモの暴動のあとは、このようにシャンゼリゼ通りにも痛ましいあとがありました。

しかし、フランス・パリのデモ、黄色いベストの抗議運動は、7月になってから抗議に参加する人がパリ市内でも1000人を切るようになり、現在沈静化しています。

 

2018年12月から、フランスのデモの予定や、パリのデモの状況について、こちらの記事で最新の状況をアップデートしてきました。

今後、またフランス・パリの観光に影響が出そうなデモ情報が出た場合には、最新の状況やデモのスケジュールを現地情報、自分が実際に見た状況をもとにこの記事をアップデートしていきます。

 

パリのデモの最新の情報の確認方法は?

とはいえ、これから旅行や出張でフランス・パリに来るときに、デモの影響がないかどうか、心配になりますよね。

 

まず、日本語で簡単に確認できる方法として、在仏日本大使館の発信する情報をチェックします。

在仏日本大使館の情報

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さらに、メトロに乗る予定がある場合は、乗る前日に、パリ交通公団の公式ホームページをチェックします。(英語です)

パリ交通公団RATPの最新情報は公式サイトのこちらから。

※ ぎりぎりまで更新されないことがあるので、前日か当日の朝に確認することをおすすめします。

 

半年以上、毎週末繰り返されてきたフランス・パリの黄色いベストのデモ。

しかし、フランスのデモの歴史はずっと前から続いていて、フランスが大きく変わったわけではありません。

これまで観光客がデモによる被害にあったというニュースはないですし、フランスに渡航予定のある方も、最新情報をチェックしたら、フランスのデモの影響については大きく心配せずに来ていただければと思います。

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