えっ、使い捨てカイロは飛行機で引っかかるなんて聞いてない!
多くのサイトでは使い捨てカイロの国際線への機内持ち込みは問題ないって書いてあるのに?と思われる方、いらっしゃるかもしれませんね。
ところが実際、保安検査場でかなり大変な思いをされたという方と最近お会いしました。
フランスに住むわたしからは、もし日本の航空会社の直行便を使って旅行をされる方にも、使い捨てカイロは受託荷物(預け入れ荷物)に入れることをおすすめしたいです。
海外の飛行機に使い捨てカイロを機内持ち込みしようとした時にその方に実際どんな事が起こったか、また日本の航空会社の直行便を使っても使い捨てカイロは国際線なら預け荷物にしたほうがいいのか、という点についてお伝えしますね。
カイロが飛行機に乗る前に検査で引っかかるとものすごく面倒!
この間、日本からきたお客様がすごーく怒っていらっしゃったんですよ!
その方はフランクフルト空港経由でパリにいらしたんですが、「フランクフルトの保安検査場で手荷物を全部開けられたんだよ!」
聞けば手荷物の中に、使い捨てカイロを5つほどいれていて、X線に通したら見つかって問題扱いされてしまったということ。
英語をお話にならないということで、どうしてその後無罪放免と認めてもらったのかはよくわからないということだったですが、カイロは未開封で、日本語のパッケージに入っていたままだったそうなので、それが良かったかもしれません。
それでも、かなり入念なボディチェックを受けられたということです。
その方は男性だったので、女性検査官ではチェックできない場所もチェックされたとか・・・(*´艸`*)
今、ヨーロッパの空港の保安検査場では引っかかってもボディチェックを受けるケースはあまりみかけないので、そのお客様はフランクフルトの空港の保安検査場でかなり警戒されてしまったようですね。
ということで、日本の空港では大丈夫でも、海外の空港では使い捨てカイロを飛行機の機内に持ち込もうとすると保安検査場で引っかかります。
海外では使い捨てカイロは一般的なものではありません。
例えばフランスでは、ジェル状のものを電子レンジで温めて使うタイプの保温素材はたまに見かけますが、そのタイプであっても一般的な商品ではないので、ひと目でどういう商品かわからないフランス人もたくさんいます。
手元にある使い捨てカイロの原材料をチェックしてみると、「鉄粉、水、木粉、活性炭・・・」。鉄粉は金属ですし、しかも中身は粉だらけ。
日本特有の商品で、金属や粉状のものが原料のものが海外の空港で手荷物の中に見つかってしまったとき、保安検査場の検査官になにか説明するのは大変なことなので、手荷物に入れるのは避けたほうがいいですね。
カイロを飛行機の機内に持ち込むのはJALやANAから大丈夫と言われていても
正直言うと、普段わたしはパリからヨーロッパ内の飛行機に乗ることが多いので、逆にちょっとびっくりしてしまったんです。
というのも、特に細かく確かめていませんでしたが、発火性があるカイロは飛行機の機内には持ち込めないと特に考えずに思い込んでいたからです。
そもそも日本の空港から使い捨てカイロは機内持ち込みできるっていうこと?
そこでJALとANAのホームページで確認してみたところ、ANAのサイトでは旅行中に使用する分量程度であれば、という注意書きがありましたが、国際線であっても、預け荷物だけでなく、使い捨てカイロは手荷物に入れても問題ないということがわかりました!
(参考:JALとANAのホームページ)
なるほどー。それでは確かに日本から乗り継ぎで来た人は、使い捨てカイロで海外の空港の保安検査場で引っかかったらびっくりしてしまいますよね。
ちなみに、せっかく持ってきたのに、使い捨てカイロはその場で没収になってしまったそうです。。。日本から経由便で旅行する方、気をつけましょう。
カイロを飛行機に持ち込むとき、国際線なら誰でも預け荷物にしたほうがいい理由
直行便だから関係ない、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも意外にヨーロッパに来て使い捨てカイロは使わなかった、という方多いんです。
寒いって言われてきたけど、それほどじゃなかった〜ということが結構あるんですよね。別に美術館などは空調も整っているし、設備が悪いといわれるフランスのホテルでも、建物の中は冬はちゃんと暖かいですからね。
旅行中カイロを使わなくてすんだというのは何よりなんですけれども、そういう時にホッカイロが余る!
帰りの飛行機は当然ANAやJALなどの航空会社が荷物検査をするのではなく、現地の空港の保安検査場が手荷物の検査をするので、どの航空会社の飛行機に乗るときも、空港で受けるセキュリティチェックは同じです。
1つなら微量とみなされて通過できるかもしれませんが、数個持っていた場合には、今回のお客様と同じ状況が起きるかもしれません。
没収されたり、警戒されて保安検査に時間がかかって、旅の最後にストレスが掛かるのはもったいないので、そのまま確実に持って帰りたいときは、かならず預け荷物にしましょう。
チェックイン荷物がないときは、もったいないですけれど、おいて帰るのが無難ですね。日本出発前に最低限の分だけ持ってくることにするのも一つの手です。
わたしのような現地に住む日本人は、そういう時に出張者や旅行者の方が使わなかった使い捨てカイロをいただいて、いざというとき重宝させていただいていますよ〜 (´∀`*)ウフフ
いっつも使う、というほどカイロがフランスで必要だと思ったことはないですが、薬箱にちょっと入っていると安心するアイテムですね。
まとめ
- 海外の空港の保安検査場では手荷物の中に使い捨てカイロを入れていると引っかかる
- 使い捨てカイロを手荷物に大量に入れていた場合に、フランクフルトの空港で厳重なボディチェックを受けた日本人がいた。経由便で来る方は要注意。
- ANAやJALの国際線で使い捨てカイロを手荷物に入れてもよいということになっていても、帰国便の場合はANAやJALによる検査ではなく、現地の空港の保安検査場でセキュリティチェックを受けるので、残ったカイロは預け荷物にするか、現地においてくるべき
さらにそのボディチェックを受けられたお客様は、「全部、荷物を開けられた上にさ、もういいって言った後、荷物をもとに戻してくれなかったんだよね!」
・・・はい、海外の保安検査場の検査官の態度はほとんどの場合かなり感じ悪いです。わたしはきっとあれは威圧感を与えるための演技だと信じています。
特に、日本人にしかなんだかわからないものについては、日本の空港では問題なくても、海外の空港で引っかかることもあり得るので、海外の空港から機内持ち込みするときには怪しまれるものが入っていないかどうか、空港に行く前に一度チェックしておきたいですね。
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