海外のカフェでコーヒーを飲んだとき。朝ごはんを食べたとき。旅行者として頭をよぎる、「チップはどうすればいいの?」
特にカフェではさっと済ませたいことも多いので、あまり支払いタイミングで悩みたくないですよね。
まわりをキョロキョロしても、いまいちよくわからない、だから結局カフェに行きにくい・・・これで旅の醍醐味が減るようなことになってしまっては残念。
そこで今回は、フランスのカフェでのチップの支払いのタイミングについて、フランス在住のあおいそらがご紹介したいと思います。
カフェでチップを支払うタイミングは?
一番簡単に考えればいいのは、ウェイターさんへの支払い時、もしくは席を立つ帰り間際です。
日本のレストランと違って、フランスのカフェやレストランでは、お勘定はウェイターにお願いしないと出てこないことが多いし、伝票が置かれたあとこちらの支払いの準備ができたら、もう一回ウェイターさんが戻ってきて支払いする仕組みなんですね。
急いでいるとその待ち時間はかなりじれったいもの。
急いでいる場合は、自分のテーブルを担当しているウェイターさんに声をかけましょう。
その時、イライラしてウェイターさんに声をかけると、日本のようには謝ってはこないどころか、だいたいウェイターさんの態度も悪くなって逆効果なので、心とは裏腹にできる限りにこやかに声を掛けるほうが近道です・・・
ただそのとき、チップを払うのが普通のアメリカに対して、フランスではほとんどチップを払う必要がありません。
どういうことか、もう少し詳しく説明しますね。
カフェのチップ、フランスでの支払いと相場
フランスのカフェでは、同じコーヒーでもカウンターで立ち飲みするときと、着席するときで、価格が変わります。
立ちのみの時のほうが安く、いちいち勘定の伝票は出ないので、カウンターの中にいる人に価格を聞いて、現金で支払います。
フランスではチェーンのスーパーでない限り、数ユーロの支払いにカードを使うことはできないので、現金の準備が必要になりますよ。
フランスのカフェのカウンターでのサービス料は込みなので、原則チップは不要です。
原則、というのはどういうことかというと、例えば、1.20ユーロのエスプレッソを1ユーロと50セントユーロのコインで支払うと、残りの30ユーロセントを10ユーロセント3枚など、おつりを細かく返してくることがあります。
もし、少し心づけしてあげてもいいかなと思ったときに、10~20セントのコインだけ残して帰ります。
お金が盗まれないか心配してあげている日本人の方も多いですが、もしその場をウェイターさんが見ていなくても、チップをテーブルにおいたまま帰って大丈夫です。
それに、チップはあげなくてもまったく問題でもないし、失礼でもないんです。
着席の場合も、サービス料込のカフェの場合は、カウンターでのように飲み物なら10~20セント程度のコインを残したり、ランチなどの軽食の場合は1〜2ユーロのコインを残したければ残す、という程度でOKです。
フランス人を見ていても、その時々の対応のようです。
サービス料は含まれていない、とメニューに書かれているカフェの場合は、会計時にチップ分を上乗せして払ったり、チップ分だけテーブルに残すなどして、チップを支払います。
でも、払う金額は10%程度で十分です。
また少額のチップにコインを使っても問題ありませんが、1セント、2セント、5セントのような銅貨(茶色のコイン)はチップには使いません。
まとめ
それでは、フランスのカフェでのチップを支払うタイミングについてまとめてみますね〜
- 基本的にチップの支払いのタイミングはウェイターさんへの支払い時、もしくは席を立つ帰り間際。
- フランスでは、ほとんどのカフェではサービス料が料金に含まれており、その場合はチップは支払わなくてもよい。
- 現金で支払うときに、チップ込みの現金をテーブルに残したまま店から出て問題ない。
- フランスのカフェでは、料金にサービス料が含まれていても、飲み物であれば数十セントユーロ、軽食なら1−2ユーロを帰り間際においてもよいが、置かなくてもよい。
- フランスはチップに硬貨を使ってもよいが、少額すぎる銅貨は失礼に当たるので使わない。
アメリカ旅行に慣れた方が、フランスに来てたくさんチップを払われることもあるようですが、フランスの飲食店では従業員は店から給料が出ているので、不必要に多く払う必要はないんです〜
旅は何かとお金がかかるもの。お土産や思い出になるものも買って帰りたいですよね。
チップは本来、「素敵なサービスをありがとう♡」という気持ちを込めた心付けなので、無理はせずに、旅先での素敵なカフェタイムを楽しんでくださいね。
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