海外旅行で気になるスリ。ヨーロッパだと、フランスやイタリア、スペインで特に観光客のスリの被害が多いです。
実際わたしの住んでいるフランスでは、スリは治安の悪さにカウントされないほど、日常茶飯事。
特に心配なのは、財布とスマホ。スマホ狙いのスリの場合、たいていそのあとさっと電源を切られ、追跡ができないようにされてしまいます。IDの変更なども簡単にできるようです。
フランスの場合、スマホは紛失物として警察に届けられることもあるのですが、あらかじめSIMや機体番号などがわかっていないと警察から返してもらえないし、短い滞在中に見つかることはほぼないと思ったほうがいいです。
だから大切なのは、スリ被害に合わないようにすること。
スマホのスリ対策として、たとえば首から下げるという方法はスリ対策として効果はあるのでしょうか?フランスだけでなく、ヨーロッパ現地の人はどうしているでしょうか?
そのことについて今日はお伝えしたいと思います!
海外旅行でスマホを首から下げるとスリ防止になる?
海外旅行中のスマホのしまい場所、どこにしたらいいのか迷いますよね。
いっそ、ケースやストラップで首からスマホをかけるほうが安心そうな気がします。スマホを首からかけるのはスリ対策になるでしょうか。
ヨーロッパでは携帯電話を首からかける習慣はありません。
だから首からかけているのは観光客だとひと目で分かります。
例えばフランスのパリのオペラ地区はスリがかなり多い場所ですが、首からかけていれば直接すりにくくひったくりにくいし、暴力を振られて襲われる危険が少ないので、スマホのスリ防止には一定の効果があるでしょう。
ただし、スリがバッグを切るために使う刃物を持っていたら、ストラップをパッと切られてしまう可能性もあるし、
服の上から携帯電話を見せておくと襲われるような危険がある観光地では、そもそもスリに目をつけられやすくなる可能性があります。
もしスマホを首からかけるのであれば、着ているアウターの内側に入れて外からストラップやケースが見えないようにしておくといいですね。
バッグのなかから使うたびに出し入れするより、スマホを首からかけていればすばやく取り出してしまえるメリットがあります。
万が一外れたり、切れたりしないように、ストラップがしっかりしたものを選びたいですね。
スマホを首から下げるのは海外では普通なのか?
さきほどお話したように、海外、特にヨーロッパではスマホを首からかける習慣はありません。
わたしも実際ストラップがつけられるような携帯ケースを使っていますが、
写真を撮るときに手が滑りそうなときや、オフィスの中では使いますが、ストラップが細いので、これでスマホを首から下げて外を歩くことはないです。
フランス人の同僚には、「さすが日本のアイディアだね〜これは便利そうだね!」と反響はよかったです。(これは日本で買ったのではなく、フランスのアマゾンで買ったのですが・・・)
結局、首から下げる携帯ケースとストラップは、海外、少なくてもヨーロッパでは物珍しいようです。
それでは、現地の人はスマホをどのように持ち歩いているかというと、フランスの場合は、使わないときはかばんの中に入れて、外から絶対にスマホが見えないようにしまってしています。
かばんを持たない男性の場合、ポケットのなかに入れていることもあるようですが、ズボンのポケットなど外から見えるポケットではなく、上着の内側のポケットに入れているようです。
ただ、あまり現地に慣れていない旅行者のアジア人は、そもそもスリのターゲットになりやすいので、ポケットにスマホなどの貴重品を入れることはおすすめしません。
スマホのスリ対策、海外旅行中に気をつける点は?
さっと出し入れできるようにスマホを首からかけることにしても、現地の人のようにスマホをかばんのなかに入れることにしても、
そもそも海外旅行中のスマホのスリ対策として、気をつけなくてはいけないことは2つあります。
まず第一に、携帯電話をつかう場所に気をつけます。
パリではiphoneを持っている人はたくさんいるので、iphoneを持っていても特に目立つということはありませんが、訪れる場所、特に地方の小さな都市では高額のスマホを持っている人が少ないところもあります。
地図を確認しているのか、パリの歩道の真ん中で携帯電話に見入っているツーリストの方を時々見かけます。
別にスリではなくても、現地の人は観光客なのかな?程度には気にして、注目しています。(わたしもみます。)
ということは、もし目立つ場所で携帯電話を見ていたら、スリの人には目をつけられやすくなるので、スマホ以外の財布やパスポートなどの貴重品全体が狙われやすくなります。
そのままじっと観察して、スリはその人がどこにスマホをしまっているかをチェックしているのです。
第二に、携帯電話をしまう場所に気をつけます。特に、ポケットには絶対に入れないようにします。
スマホをデジカメがわりに使う人は出し入れが多くなると思いますが、使わない場合は面倒でもカバンに入れてチャックを閉めます。
もし首からかけるとしても、上着の下に隠すように身に着けて、携帯電話は見えないようにしたほうが得策です。
いずれにしても大事なことは、財布は携帯電話と同じ場所にしまわないということです。
多くの場合、スリはいきなりスリをするわけではなく、しばらくターゲットの様子を見て、財布やスマホのある場所に目星をつけます。
そして、人混みのある通りやメトロなど、人と人の距離が狭くなる瞬間を狙って、短時間で貴重品をスルのです。
なるべくスリのターゲットにならないように気をつけて、さらにスマホなどの貴重品の入れ場所をわかりにくくして、スリに目星をつけられにくくすることが大切です。
まとめ
それではまとめます!
- 携帯電話を首からかけているのが見えると、観光客だとひと目で分かり、スリのターゲットになりやすい
- 現地では携帯電話を首から下げる習慣はない
- スマホのスリを防ぐためには、携帯電話を使っているときにまわりからあまり目立たないようにして、スマホは毎回かばんにしっかりしまうのが効果的
- スマホと携帯を一緒にしまわない
このことは海外に住む日本人も気をつけていることで、旅行先でスマホのスリの被害にあう可能性を最小限にすることができますよ。
たのしい旅行となりますように!
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