【フランス語文法1】フランス語の名詞の性別の覚え方、フランス人はどう見分けてる?

フランス語

英語を勉強してきた人がフランス語を勉強するときに、戸惑いを覚えることが多いのが、「名詞の性別」。

フランスに暮らしている外国人でもよく間違えるし、会話の中で間違えたからと言って大きな問題ではないのですが、テストなどに備える場合はそうも言っていられない…

そこで、在仏のわたしが実践しているフランス語の名詞の性別の覚え方をご紹介。実際フランス人はどう見分けているのか、についても聞いてみました!

スポンサーリンク

フランス語の名詞の性別の覚え方はあるの?

フランス語の名詞の性別の覚え方にはいくつかポイントがあるので、早速見ていきましょう。

その名詞の性別が決まっている場合のルール

まず、その名詞が指すものが絶対男なら男性名詞、絶対女なら女性名詞です。

たとえば

男性名詞 homme 男の人 roi 王 coq おんどり
女性名詞 femme  女の人 reine 女王  poule めんどり

おんどりもめんどりも日本ではだいたいニワトリと呼びますが、日本語では1つの単語で表す動物でも、フランス語では条件やオスメスで名前が違うものが結構あります。

例えば牛。牛は家畜の牛を指すbovinという単語は男性名詞です。

この単語は家畜牛という概念や属性などの「性別のないもの」を表す単語で、男性名詞の扱いになっています。

ところが、小さい子どもたちが絵本や幼稚園で覚える「牛」という単語はvacheでこれは女性名詞です。

なんでかというと、人々が生活の中で目にする牛は、牧場で放牧されている牛乳を生産するための雌牛で、vacheは「すでに出産経験のある雌牛」のみを指す言葉だからです。

また、日本でもブルと呼ばれるtaureauは生後24か月以上の去勢していない雄牛だけを指す言葉なので、これは男性名詞となります。

もっとかんたんなところでは、chien(犬) chat(猫)もどちらも性別問わず概念を表す言葉の扱いとなっていて、両方とも男性名詞です。

ただ飼い主などがメスの犬のことをchienne、メスの猫のことをchatteと呼ぶこともあり、これらは必ずメスの犬や猫をさす単語なので女性名詞です。

その名詞の性別が特に決まっていない場合のルール

とはいえ、ほとんどの名詞は性別なんてよくわからない・・・それでもフランス語では必ず一つ一つの名詞に性別が決まっています。

その名詞が「性別がないもの」であっても、フランス語の名詞にはかならず性別があるんです。その場合はどのように覚えればいいのでしょうか。

まずこのルールを覚えておくとかなり便利です。

単語の種類 国名 特定の名詞の語尾
男性名詞 季節、1〜12月、曜日、方角、木の種類、金属 語尾がe以外 -al, -age, -ment, -isme
女性名詞 果物の実、5大州、科学 語尾がe -ie, -ière, -tion, -té, -ance, -ie, -ette

単語の種類で男性名詞のものの例をあげてみます。

  • hiver 冬(季節)
  • été 夏

étéは語尾が-téですが、季節を表す単語で男性名詞なんですね。

  • février  2月(月)
  • dimanche 日曜日(曜日)
  • fer 鉄(金属)
  • pommier りんごの木(木の種類)

単語の種類が女性名詞であるものの例として、

  • pomme りんご(果物の実)
  • biologie 生物学(科学)

男性名詞である「リンゴの木」も実になると女性名詞になります。ただfruit(果物)自体は男性名詞なので要注意です。

  • Europe ヨーロッパ Asie アジア →5大州だから女性名詞
  • Japon 日本 Canada カナダ → 語尾がe以外の国名だから男性名詞
  • France  フランス Allemagne ドイツ →語尾がeの国名だから女性名詞

*ただしMexique(メキシコ)はeで終わるのに男性名詞で例外。

国名や大陸が男性でも女性でもどっちでもいいんじゃない?と思いたくなりますが、このあと勉強する「前置詞」が名詞の性によって変わってくるので、このルールは覚えておいたほうが便利です。

参考までに、ちょっとだけ書いておきますね。

Je vais en France. I go to France. 私はフランスに行きます。
Je vais au Japon. I go to Japan. 私は日本に行きます。
Je vais en Asie. I go to Asia. 私はアジアに行きます。
Je vais en Europe. I go to Europe. 私はヨーロッパに行きます。

こんなふうに、前置詞が男性名詞か女性名詞かで変わってくるので、覚えたほうがいいです。

名詞の特定の語尾によるルールもだいたい覚えておくと便利です。

例えばこれらは語尾のルール通りに男性名詞です。

  • tribunal 裁判所
  • mariage 結婚
  • arrangement 整えること 整頓
  • alpinisme 登山

女性名詞の例もあげてみます。

comédie 喜劇

スポンサーリンク
  • théière ティーポット
  • emotion 感情
  • opportuni 機会
  • surveillance 監視 監督
  • maladie 病気
  • trottinette キックボード

その他の見分け方として、ちょっと面倒ですが、男性名詞の単語の末尾にeをつけて女性名詞にして、その名詞が指すものが男か女かを区別するものもあります。

男性名詞 ami 友達(男) cousin いとこ(男)
女性名詞 amie 友達(女)  cousine いとこ(女)

たとえば、

J’ai parlé avec une amie. ある友達と話した。

j’ai parlé avec mon amie. 私の友達と話した。

この2つの文章では末尾がeなのでその話した友達が女性であることがわかります。

男の友達であれば、

J’ai parlé avec un ami. ある友達と話した。

j’ai parlé avec mon ami. 私の友達と話した。

となるからです。(これから勉強する内容ですが、ami(e)はaという母音で始まる単語なので、「私の」を表す所有形容詞はいつでもmonです。)

でもmon amiとmon amieでは発音の違いはないので、会話だったら結局差がわからないですね。

他にも、男性名詞の末尾-teurを-riceに変えると、その名詞がさす属性(地位とか職業とか)の対象は女性であることを示し、女性名詞になります。

例を挙げてみますね。

男性名詞 agriculteur 農業従事者 acteur 俳優もしくは男優 commentateur コメンテーター
女性名詞 agricultrice 女性の農業従事者 actrice 女優 commentatrice 女性のコメンテーター

あとは数が少ないですが、同じ単語でも男性名詞か女性名詞かで意味が全く違う名詞があります。

例を出してみます。

livre tour
男性名詞 un livre 本 un tour 順番
女性名詞 une livre イギリスの通貨単位のポンド une tour タワー 塔

以上、フランス語の名詞の性を見分けるある程度のルールをご紹介しました。

しかしこればかりでは全部のフランス語の名詞が男性名詞か女性名詞かを見分けることはできないんですよね。

では、フランス人はどうやって初めて聞く単語を女性名詞か男性名詞か判断しているのでしょうか。

フランス語の名詞の性別をフランス人はどう区別しているの?

フランス語の名詞の見分け方のルールについて、フランスの中学生に聞いてみたら、

「えー、国の名前にそんなルールがあったんだ!知らなかった!」

と言われました。

念の為、いくつかの国名を挙げてみて、男性名詞か女性名詞かクイズをしてみたら全部あってる…

メキシコも聞いてみたけど、ちゃんと男性名詞って答えた…

なんでわかるの?と聞いたら、小学校1年生くらいまではフランス人でもよくわからないこともあるそうですが、詞は名詞の前に来る冠詞と一緒に覚えているそうです。

  • le Japon 
  • la France
  • le Mexique

もしくは名詞の前の形容詞や前置詞と一緒にフレーズで覚えていることも。

  • une belle maison 美しい家
  • à la gare 駅で
  • au marché 市場で

belleは英語でbeautiful(美しい)を表す形容詞ですが、女性名詞にしかつかない形容詞です。男性名詞には

  • un beau garçon かっこいい男の子

というふうにbelleではなくbeauとなるので、une maisonなら女性名詞、となるわけです。

前置詞も英語のat the(〜で)という表現をするときには

  • au(à+le) 男性名詞
  • à la 女性名詞

となるので、フレーズごと覚えているということなんですね。

そこでこんな意地悪なテストを彼らにしてみましたYO。

sabrage

辞書からかなりマニアックな単語を適当に引っ張ってきました。羊の革を加工する過程での不純物除去という意味の技術用語らしいのですが、これは男性名詞か女性名詞か聞いてみると、

「…男性名詞!」

あってる。

どうやって区別したのか聞いてみたら、

un garage ガレージ

un potage ポタージュスープ

といった似たような単語を思い浮かべて判断したそうです。当然単語の意味は全くわからなかったとのこと。

なるほどー。

他の語尾でおわる単語よりも、eで終わる単語は女性名詞であることも多いので、大人になってからフランス語を勉強したわたしはこの手の単語の性別はかなり間違いやすいです。

まとめ

それではフランス語の名詞の性別の覚え方と、フランス人の見分け方についてまとめてみます。

  1. その名詞が指すものが絶対男なら男性名詞、絶対女なら女性名詞である
  2. 単語の種類、国の名前、特定の名詞の語尾で一定のルールがある名詞がある(具体的なルールはこちら。)
  3. 男性名詞の単語の末尾にeをつけて女性名詞にして、男か女かを区別する名詞がある。
  4. 男性名詞の末尾-teurを-riceに変えると、その名詞がさす属性(地位とか職業とか)の対象は女性であることを示し、女性名詞になる
  5. 同じ単語でも男性名詞か女性名詞かで意味が全く違う名詞がある
  6. フランス人はルールを頭に入れているのではなく、名詞は名詞の前に来る冠詞、形容詞や前置詞と一緒にフレーズで覚えている
  7. フランス人は全く知らない単語に遭遇したときには、似たような単語を思い浮かべて判断している

冠詞と一緒に、もしくはフレーズで覚える、というのがフランス人のやり方のようですが、フランス人にフランス語の名詞の性別を当ててもらうテストもなかなかおもしろかったです。

みなさんの参考になったら嬉しいです^^

スポンサーリンク

コメント

  1. […] 【フランス語文法1】フランス語の名詞の性別の覚え方、フランス人はどう見分けてる?在仏のわたしが実践しているフランス語の名詞の性別の覚え方をご紹介。実際フランス人はどう […]

タイトルとURLをコピーしました